(C)クジラの島の忘れもの製作委員会
日本とベトナムの国交樹立45周年記念映画
『クジラの島の忘れもの』
完成披露試写会@渋谷 ユーロライブ 4月24日(火)
駐日ベトナム社会主義共和国大使館代表のホー・タイン・フェンさんが、流暢な日本語で「日本とベトナムの架け橋になることができて嬉しい」とご挨拶。
その後、主演の大野いとさん、森崎ウィンさんが登場し、舞台挨拶を行いました。
まず2人から足を運んでくれた観客へ感謝の言葉の後、質疑応答になりました。(MC:佐藤結美)
―心に影を落とした愛美役を演じて難しかったこと、こころがけたことは?大野:阪神大震災で母親を亡くして、施設で育っているということで、関連の本を読んだりしました。
森崎さんのお芝居にすごく助けられて、役にすっと入ることができて感謝しています。
―ベトナム人研修生のコア役を演じた森崎さんは?森崎:まずはお褒めいただいてありがとうございます(深々とお辞儀。会場拍手)。
僕はミャンマー出身なので、ベトナムには勝手に親近感を持っていましたが、役のためにこれまで知らなかった歴史から勉強しました。時代背景も10年以上前ということでしたので。あとはあまり上手ではない日本語の喋り方を研究しました。それが一番難しかったです。監督と相談しながら、いき過ぎでも伝わらないし、流暢過ぎても良くない、その瀬戸際のところで。
現場ではいとちゃんにすごく助けてもらいました。この作品に出していただいたという感謝とともに、素敵な女優さんと会ってすごく勉強になりました。
大野:ありがとうございます(会場拍手)。
―お2人とも初めて訪れたベトナムの印象は?森崎:ミャンマーで生まれ育ったので町並みには懐かしさを感じました。ミャンマーと違うのは、言葉とバイクが異常に多いことです。そしてバイクに乗っている人がカラフルな布のマスクをしていたのが、印象的でした。
大野:ほんとにバイクが多いのと、信号があってもみんな信号無視して堂々と渡っているのが逞しく見えたりしました。
日本ではあまり飲めない大好きなココナツウォーターをたくさん飲みました。春巻きと・・・カエル食べました!チキンみたいな感じで美味しかったです。
―ベトナム語に挑戦されたんですね。どのように練習されたんですか?森崎:現場にベトナム語の先生がいらして、直前まで発音など教えていただきました。僕は耳が良くて一発で「うまいね」と言われました。やっぱりセンスあるなぁと・・・(会場笑)。笑うとこ??(会場笑)
大野:ベトナム語の先生に指導を受けて、ベトナムではそこに住んでいる方たちにも教えてもらいました。ほんとに難しい!何度も違うと指摘されて、ほんとに難しい言語だと思いました。(森崎に)耳がいいんですね。
森崎:僕はふだん歌っているので。歌うまいんで(会場沸く)。
―よろしかったら、ベトナム語で自己紹介を(会場笑)森崎:あのー僕、覚えるの早いんですけど、忘れるのも早いんです(会場笑)。すみません。「xin chao(シンチャオ)」、「こんにちは」みたいな言葉です。これしか覚えていません。
ここで花束贈呈。制作会社ブレインワークスのビューティコンテストで優勝し、観光大使として来日中の3人の美女が登場しました。
―それでは、これから観ていただくみなさんにメッセージを大野:この映画は沖縄とベトナムの美しい風景がたくさん映し出されています。愛美がベトナム人の男性コアと出会って、自分の考え方や価値観が変わっていくというところに、この映画の良さが詰め込まれていると思います。そこに注目して観ていただけたら嬉しいです。
森崎:ほんとにまっすぐで、真っ白な純愛があるんだなというのを、みなさんに共感していただけたらと思います。現代の恋愛はなんていうのか、黒い部分にみんなが注目している気がします。そんな中でこんなにピュアな物語をみなさんにお届けできるというのが、すごく嬉しい気持ちでいっぱいです。ぜひ最後まで映画を楽しんでいってください。よろしくお願いします。
★2018年5月12日 渋谷シネパレス他全国順次公開http://kujiranoshima.com/(まとめ・写真:白石映子)
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