『フロントランナー』主演ヒュー・ジャックマン来日記者会見

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失墜した大統領選最有力候補を描いた映画『フロントランナー』が2月1日から公開されるのを前に、主演のヒュー・ジャックマンさんが来日し、記者会見が開かれました。昨年の『グレイテスト・ショーマン』以来の来日です。

2019年1月21日(月)日本記者クラブにて
 司会:伊藤さとりさん


フロントランナー
  原題:The Front Runner
監督:ジェイソン・ライトマン

1988年、米国大統領選挙の民主党予備選で、最有力候補(フロントランナー)に躍り出たゲイリー・ハート上院議員。ハンサムでカリスマ性があり、ジョン・F・ケネディの再来とまで言われたハートだが、不倫疑惑を報じられ、大統領選から葬り去られてしまう。
その顛末を、様々な人の目線で追った物語。

2018年/アメリカ/1時間53分
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト:http://www.frontrunner-movie.jp/
★2019年2月1日(金)TOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー

シネジャ作品紹介





◎パックン、ゲイリー・ハートの魅力を語る

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ヒュー・ジャックマンさん登壇前に、ゲイリー・ハートという人物が、どれくらい人気があったのかを、ゲイリー・ハートとゆかりのあるパックンことパトリック・ハーランさんが、資料映像を見せながら熱く語ってくださいました。

パックン:ゲイリー・ハートを知らない方のために、歴史的な事実を紹介したいと思います。時は1988年、場所はアメリカ、コロラド州。若くて、カッコ良くて、頭が良くて、勢いがあって、世界を変えようとしている男がいました。それが、この僕です。18歳になって投票権が手に入る年になりました。その僕の目に入ったのが、頭が良くて、カッコいいゲイリー・ハート。当時、民主党大統領候補。アメリカでは、大統領に同じ候補が3回続けて選ばれることはまずないと言われてましたので、レーガン副大統領は2勝しているし、ジョージ・ブッシュ氏の当選もまずないと思われていました。民主党候補がそのまま当選するだろうと思われていた時のフロントランナー、最有力候補だったのがゲイリー・ハートでした。弱者を守るカッコいい性格、弁が立つ、話がうまい、若者のハートをつかむハート。そんな大統領候補に僕も魅了されて、一生懸命応援していました。それが、それまで絶対越えてはいけないと言われていた痴情を一線を越えて報じたことによって、彼の運命が一瞬にして変わり、若者の夢が一夜にして消えてしまいました。今も、その時のがっかり感が残っている位、胸に抱えています。

司会:実際にゲイリー・ハートさんの活動をご覧になっていたのですね。どれ位、人気があったのですか?

パックン:
一つ前の1984年の時に彼が圧倒的な勢いで上り詰めたけど、当時は重鎮中の重鎮、カーター大統領時代の副大統領のモンデールがいて彼は候補になれなかった。その時、話題になったのは、ゲイリー・ハートは、コロラド州の隅々まで行って、いろいろな人とやりとりして、どんなことにもアドリブで答えてくれて、雄弁な彼に魅了されたのは、僕だけじゃない。

司会:彼が政治から退いたことについて、どう思いますか?

パックン:
複雑な気持ちです。浮気もしく浮気疑惑だったのですが報じられてしまいました。でも、歴代の大統領も皆、女性がいました。男性の愛人がいた人もいる。200年の間、浮気しても報じないという紳士協定があったのに、ゲイリー・ハートの時に初めて報道されて落とされてしまった。今の時代、浮気どころか、複数の女性から性的暴力を訴えられても、ほとんど無傷。彼だけが貧乏くじを引いたのか。
メディアと政治家の関係は、いまだにどうあるべきなのか、どこで線引きするべきなのか、課題は続いていると思います。


●ヒュー・ジャックマン 政治家とジャーナリズムの関係を語る


いよいよヒュー・ジャックマンさんが爽やかに登壇。
オハヨウゴザイマースと言いながら登場し、檀上へ。

【挨拶】

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オハヨウゴザイマース
皆さん笑ってますが、発音どうでしょう?
アリガトウゴザイマス
また素敵な東京に来られて嬉しいです。
ご存知のとおり、素晴らしいジェイソン・ライトマン監督の映画を、ぜひ皆さんに観ていただいて楽しんでいただきたい。そして、今、話し合うべき議論をしてほしいと思っています。

司会:
また来日してくださって、ありがとうございます。


ヒュー:My pleasure, my pleasure 


◆会場とのQ&A


*白黒つけていないのが気に入った
― ゲイリー・ハートを主人公にしながら、群像劇になっています。ここ数作のイメージと違う政治家という役柄、是非やろうと思った最大の決め手を教えてください。

ヒュー:二つ理由があります。一つは、監督と仕事がしたかったから。『JUNO/ジュノ』(2007)や『マイレージ、マイライフ』(2009)、『サンキュー・スモーキング』(2005)など大好きな作品で、機会を待っていました。彼が演出するのは、白黒はっきりしない複雑なキャラクター。毎回、違うタイプのものにチャレンジされ、感慨深い作品を撮っていらっしゃいます。
二つ目は、ストーリーに惹きこまれたからです。最有力候補となってから政界から転落するまでの3週間の話。謎めいて知性のある、自分とは違う人物にチャレンジしたかったということもあります。いろいろな疑問が生まれると思うのですが、答えを出してないのが気に入りました。政治制度などについて、アメリカだけでなく世界中のことを考えさせてくれる。どの観点から見るかが大事だし、どの視点から見てもいいように自由に考えさせてくれる。そこがいいと思いました。
21歳で大学を卒業しました。専攻はジャーナリズムでした。俳優になってなければ、皆さんの席にいることもあり得たと思います。1987年の出来事は、政治とジャーナリズムの関係を変えてしまったターニングポイントで、今に繋がります。映画の中にもありましたが、このような記者会見の席で、「あなたは浮気をしていますか?」と言う質問は、かつてはありえなかった。深夜に路地裏で待ち伏せて質問することもありませんでした。それが初めて起きた出来事でした。

*ゲイリーは家族を守った
― ゲイリー・ハートさんは、表面から見ると失ったものばかりです。彼が何か得たものがあるとすれば何だと思いますか?

ヒュー:takakoさん、ありがとうございます。ゲイリーさんに聞いてみたら、答えてくれました。これは、自分の人生において一番つらい3週間の映画です。でも、その後もいろいろなことをやってきて、つい最近、妻のリーさんと61回目の結婚記念日を祝いました。大統領選を辞退したのは、家族を守りたかったのが一番大きな理由です。選挙制度の神聖さも守りたかった。辞退しない道もあったのではと言われているけれど、それはなかった。政治家とジャーナリズムの関係が、あの時点から変わっていったということが言えると思います。

*未来を見据える力のあった政治家
― 演じる上で膨大なリサーチをされたことと思います。スキャンダル発覚まで、彼が人気を得た一番の要因は?

ヒュー:すごいリサーチをしました。今回初めて、まだ存命の方を演じるので、ご本人がご覧になってどう思うかも気になるので、責任感もありました。
彼は当時も今も理想主義者。若い人に大きな影響を与える力を持っていました。若い人に支持されて、ケネディの再来と目されていました。変革ができる政治家といわれていました。一番優れていたのは、政治家として、10年、15年先を見ていたことです。
1981年、スティーブ・ジョブスがまだガレージでコンピューターを作っていた頃、彼とランチを取りながら、これからはコンピューターの時代と話して、すべての学校にコンピューターを入れるようにしようと語っています。
1983年には、アメリカはあまりにも石油にこだわりすぎているので、中東で戦争になりかねないと発言しています。
1984年には、ゴルバチョフと会って、レーガンがスターウォーズ計画を進めている中で、もう冷戦時代は終わっている。ロシアのいた空間がなくなった後に、中東で過激派が生まれると予測しています。
2000年には、テロの襲撃を受けると警告しています。
このような人が大統領になっていれば、違った世界になっていたのではないかと思います。ほんとに人々に愛された人でした。そして、より良い世界を築けた人ではないかと思います。

*即断が必要なSNSの時代

― ヒュー・ジャックマンさんは、SNSで素敵なメッセージを発していらっしゃいます。SNSのなかった時代と、SNSのある今、ジャーナリズムはどう変わったと思いますか?
ゲイリー・ハートが今政治家だったら、SNSをどう活用されたでしょう?


ヒュー:アリガトウゴザイマス。とてもいい質問ですね。ジョージ・ステファノプロスというクリントン大統領のコンサルタントだった人が、ゲイリーのシチュエーションはすでにいろいろなことが変わりつつあった時代と言っています。今は、どんな情報にもアクセスできる。政治家は単なる政治的リーダーとしてだけでなく、人から好かれて共感できる人物でないといけない。
リアルタイムでやっていかなくてはいけないので、CMなどで政治家をかっこよく見せていますが、裏側は雑然とした状況です。即断しないといけないので、反省するとか、考え直す時間がない。ジャーナリストにとっても、かつては締切まで多少の時間があったけど、今はすぐ書かなくてはいけない。
私は91年に大学を卒業して、ジャーナリストになることも考えたけれど、状況が変わりつつあって、仕事も減ってきているし、経験があれば書けるというものでもない。今では誰でもブログに書ける。質のいいものを書くのは、皆さん、どれだけ大変な思いをしていることかと思います。
もし、SNSがあったら、ゲイリーはたぶん気に入らなかったと思います。受け入れるしかないと思いますが、かつて、「あることをやろう」と決めようとした時、ホワイトハウスに8年いるつもりなので、その間のことも考えなくてはいけないと慎重な発言をしています。


フォトセッション
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記者会見の様子は、(白)さんのスタッフ日記でもどうぞ!

☆取材を終えて

「今では誰でもブログに書ける。質のいいものを書くのは大変なこと」と、記者席を気遣うヒュー・ジャックマンさんの言葉が、ぐさりと胸に刺さりました。
インターネット時代の政治家の在り方も、考えさせられました。
ヒュー・ジャックマンさんや、パックンから、ゲイリー・ハートさんの政治家としての魅力をたっぷりと聞くことのできた記者会見でした。
歴史に「もし」はないけれど、ゲイリー・ハートさんのような方が大統領になっていたら、違った世界情勢が展開されていたことと、ちょっと残念な思いがします。
そして、SNS時代に大統領になったとしても、ゲイリー・ハートさんは誰かさんみたいに、思ったことを単純にツィッターで発したりはしないだろうなと確信したひと時でした。(景山咲子)







『サイバー・ミッション』初日舞台挨拶

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1月25日(金)初日を迎えた『サイバー・ミッション』の舞台挨拶が新宿ピカデリーで行われました。
ホワイトハッカーのハオミンを演じたハンギョンさんは全身白尽くめ、サイバーテロリスト、モリタケシを演じた山下智久さんは黒のスーツで登壇し、大きな拍手と歓声が湧き起こりました。
ハンギョンさんは「SUPER JUNIOR」として来日して以来、10年ぶり。山下智久さんは初の海外進出作品。ともに初顔合わせで臨んだアクション満載の話題作です。 司会は奥浜レイラさん。

舞台挨拶

ハンギョン こんにちは、今日はよろしくお願いします(日本語で)。(拍手)

山下智久 みなさん、本日はお忙しい中ほんとにありがとうございます。僕としては初めての悪役、初めての海外作品だったので、こうして日本でみなさんに観ていただけることをとても嬉しく思います。今日は短い時間ですが、最後までよろしくお願いいたします。(拍手)

-ハンギョンさん、10年ぶりの来日で、主演映画が日本で今日いよいよ公開を迎えました。今のお気持ちを教えてください。

ハンギョン 久しぶりに日本に来て、日本のファンにお会いすることができました。今回自分の作品を持って日本に来てシェアすることができて、そして良い友人の山下さんとここに立ててとても嬉しく思います。

-山下さん、初の海外進出作品。しかもかなりミステリアスな悪役を初めて演じられたということで、特別な思いがあるかと思いますが、ハンギョンさんと初日を迎えられていかがですか?

山下 毎日新鮮な気持ちで、言葉の壁もある中で、こうやってハンギョンさん含めてほかの海外の俳優さんたちと一つの目標に向かって頑張ってこれたというのはすごく新しい経験で嬉しかったし、何よりこうやって日本で公開できることをとても嬉しく思っています。

-この作品は国際色豊かな方々がスタッフとしても関わっていらっしゃいます。最初にオファーが来たときのお気持ちと現場に入られてからの雰囲気なども、ハンギョンさん教えていただけますか。

ハンギョン 脚本を見てとても興味を持ちました。今回の映画はハッカー、ゲームに関する作品で、演じる役とのギャップも大きい。アクションシーンもとても多くて、さらに山下さんと共演できると聞いてぜひと思いました。

-現場でのコミュニケーションはどのように?言葉の壁もあると思いますが雰囲気はいかがでしたか?

ハンギョン 撮影が始まった頃は簡単な英語で、最初は言葉の壁があってコミュニケーションは少なかったかもしれません。しかし、マレーシアに行ってから友情を築くことができました。撮影が終わってから話したり、ホテルのバーに行ってお酒を飲んだりしました。

山下 約一ヶ月くらいの海外滞在があったんですけど、その間に僕のことを気遣ってくれて男3人一緒にジムに行ったりしていました。ジムのトレーナーさんに「今日はみんな上を脱げ」と言われて、裸でトレーニングをするという(笑)、まあまあワイルドな経験をさせていただきました。楽しかったですよ。

-ちょっとねえ、覗き見したいくらいの感じです(笑)。オファーが届いたときのお気持ちは?

山下 大学時代に中国語を勉強していて、いつか中国のエンターテイメントにも携われたらいいなという思いはあったので、オファーを受けたときはとても嬉しかったです。

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-ハンギョンさんはホワイトハッカー、そして山下さんはクールなサイバーテロリスト、ミステリアスな存在ということで、それぞれ役作りはどのようにされたのでしょうか?ハンギョンさんコミカルな部分も多かったですが。

ハンギョン 今回ハッカー役ということで、いろんな関係者に話を聞きました。ハッカーと聞くとみなさんマイナスのイメージを持つことが多いですが、実はそうではないんです。ホワイトハッカーという他人を助けたりする正義の味方というのもあります。とても面白い職業だなあと思いました。話を聞いていろんなヒントをもらいました。

-ハンギョンさん、オタク系のハッカーでしたね。

ハンギョン オタクの役は今回初めてです。私はそんなに若くはないですが、面白いチャレンジだと思いました。演じるときは気持ちを開放して、子どもの気持ちに戻って演じるようにしました。

-山下さんはモリタケシという悪役ですが、どのように役作りされたんですか?

山下 悪役の心情を理解するのは難しかったので、体重を6kg減量して、体毛を剃って(笑)。

-体毛?!(笑)

山下 少しでも気味の悪い感じを出せないかなと、そういう見えない努力を一生懸命(笑)。それが映っているわけではないですけど(笑)。

ハンギョン 毛を剃ったことは私も知らなかったです。(笑)

山下 そうそう(笑)気持ちを整えるために。あとは日本の友達となるべく連絡を取らないで、孤独を作り出してみました。

-すみません、体毛の話に戻っていいですか?(笑)全身剃られたんですか?

山下 あの、そこだけ大きく書かないでください。(笑)

-全身?肌はツルツルというか?

山下 まあそういうことにしておきます。(笑)いやもうほんとにすべすべでしたね。

ハンギョン ホントニ?(笑)

山下 今はあのう、今の話は置いといて(笑)。自分で剃ったんですよ。こうやって現場で。まあまあまあ、次行きましょうか?(笑)

-ミステリアスな部分が、内側からもね。

山下 そうですね。そこから影響してくるものがあるかと思って。

-ありましたよね。でも皆さん、本作では見る機会はないと思いますので、想像の中でお願いいたします。『ボーン・アイデンティティ』『ラスト・サムライ』などのニコラス・パウエルさんが今回アクション監督をつとめられていて、ほんとにアクションがものすごいことになっているんですが、大変だったんではないでしょうか?ハンギョンさん。

ハンギョン アクション監督はとってもクレイジーな人です。なんでも自分でしなければならなくて、私たちもスタントマンを使っていないんです。皆さんが後で観るシーンは、危険に見えますが本当は安全です。私たちは怪我しないように、安全措置をしっかり取って、できるだけリアルなシーンを皆さんに届けていきたいと思っていました。

-普通スタントを使うだろうなと思うところもご本人が演じていらっしゃいますので、びっくりすると思います。山下さん、アクションシーンは大変でしたか?

山下 もちろん大変でした。本編の中で僕が走って逃げるシーンで、台本にはなかったんですけど思いっきり転んでしまったんです。そのまま続けたんですが、そこが使われています。
でも全治2週間くらいの怪我は、お互い何回もしました。本当に命がけのアクションを体験できました。でもね、日本ではなかなかできないような、道路を何日間も封鎖して撮影したりとか、ダイナミックな撮影に関わることができて、非常にいい経験ができたなという風に思っています。

-メイキング映像も公開されておりますけれども、お二人とも怪我をなさってたんですね。

ハンギョン 私がビルの3階と8階から飛び降りるシーンがありましたが、とても危なかったです。撮影しているときにビルの壁に足が当たって怪我をしました。撮影が終わって戻ったら全身アザだらけになっていました。
パラシュートみたいに高い空から落ちるのは好きだったんですが、今回はロープ一つだったので。

-山下さんは電車に飛び乗ったりアクションも大変だったと思うんですが、それ以外に大変だったことは?

山下 やっぱり言葉です。英語と中国語の台詞だったので。あと撮影のスタイルが日本と中国とで違う部分があって、スケジュールが直前に変わったりするので、台詞を覚え直すのが大変でした。でも語学の先生に付きっきりで見ていただいて、挑戦できて良かったです。言葉を理解して覚える、という作業に没頭している時間もとても貴重で、いい経験ができたなと思っています。

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-お二人は今回が初共演ということで、ぜひ最初の印象と撮影後の印象をお伺いしたいです。

ハンギョン 初めて山下さんに会ったときは口数の少ない人だな、クールでハンサムな人だなと思いました。少し距離を感じていました。でもだんだん優しい親切な人、というイメージに変わりまして、とても話しやすいイメージを持ちました。特にマレーシアで撮影するときに、いろいろ話をしてそこから良い友達になりました。

山下 撮影当日に会いましたので僕も緊張していたし、ハンギョンさんも最初どうやって接していいかわからない。時間が仲を深めてくれましたし、先日中国で公開されたときハンギョンさんがご自宅に招いて料理をふるまってくれて、ほんとに仲間思いの暖かい人だなと。

-最後にこの後映画を観るお客様にメッセージをお願いします。

ハンギョン 今回この作品を日本に持ってこられて大変嬉しく思っています。この映画は山下さんを含め、スタッフ全員が全力で作りました。みなさんがこの映画を観て気に入って応援していただければと思います。(拍手)

山下 僕としては初めての挑戦だらけで不安もあったんですけれど、こうやって初日を迎えてたくさんの方々に観ていただいてほんとに嬉しく思っています。とにかく、今のテクノロジーに考えさせられることがたくさんあると思うんですけど、この映画を通してみなさんに何か感じていただけたらなと思っています。
僕は悪役なので皆さんにいい影響を届けることができないかもしれませんが(笑)、ハンギョンさん演じる天才ハッカーがすごい活躍をしてくれます。素晴らしいアクション映画に仕上がっています。ぜひ皆さん期待して観ていただければと思います。楽しんで下さい。ありがとうございました。(拍手)

以上ほぼ書き起こし(写真:オフィシャル 取材・まとめ:白石映子)
作品紹介はこちら 

2018年/中国・香港/カラー/シネスコ/99分
配給:プレシディオ
©2018 SIRENS PRODUCTIONS LIMITED BONA ENTERTAINMENT COMPANY LIMITED MORGAN & CHAN FILMS LIMITED
https://cyber-mission.net/
★2019年1月25日(金)新宿ピカデリーほかロードショー

『サイバー・ミッション』 主演:ハンギョン インタビュー

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映画『サイバー・ミッション』が1月25日(金)より新宿ピカデリーほか大ヒット公開中。本作の主演をつとめたハンギョンさんにインタビュー取材をいたしました。

ーアクションありコメディあり、人間ドラマありという見所満載の本作だったんですけれども、ハンギョンさんが演じられたお気に入りのシーンや印象に残っているシーンは?その理由もお願いします。

ハンギョン やはり一番印象に残っているのはアクションシーンです。これまでたくさんのアクションシーンを撮ったんですが、これはとても危険でした。特に高いビルから飛び降りるシーンだったり、走っている電車の外を走ったり、山下さんを追いかけるシーン、あるいは銃を撃ったり、ほんとに初めてのことが多く、こんなに危ないアクションシーンを撮るのは初めての経験でした。
ビルから飛び降りるシーンの撮影当日には、私の母が現場に来ていたんです。母は観て泣いていて「今後こんな危ないことは二度としないで」と言われました。途中までしか見る勇気がなくてどこかへ行ってしまいました。
母と一緒に買い物に行くといつも洋服を買ってあげるんですけど、母は「あんなに大変な仕事だったら、もう服は要らない」と言っていました。

ー続けてアクションについて伺います。当日になって自分でやるように言われるのでしょうか?

ハンギョン 当日現場に行って、状況を見て「こうしなさい」と言われることもありますし、ビルから飛び降りるシーンは前日にリハーサルがありました。

ーそのために前から特訓するということは?

ハンギョン 私は元々ダンスを学んでいて中国の武術も習ったことがあります。ですからアクションシーンは好きで、ある程度は得意と言ってもいいかもしれないです。ただ、危険なシーンを撮るときはやはり特別な事前訓練が必要です。どうやって自分を守ることができるか、よく知ることが大事だと思います。

ーハンギョンさんをはじめとするアジアのスーパースターが揃っている作品だと思うのですが、現場の雰囲気がどうだったのか、どういう風にコミュニケーションをとったのか、盛り上がった話題があったら教えてください。

ハンギョン この作品の現場はほんとにいろんな国の方々が来ていて、簡単な英語でコミュニケーションをとっていました。よく話したのは「どうやったら安全に撮影することができるのか?」ということ。よく使っていた言葉は「大丈夫?」(笑)。

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リー・ハオミンとチャオ・フェイ(リディアン・ヴォーン)

ー共演した方の感想は?

ハンギョン リディアン・ヴォーン、リー・ユエンとはもちろん中国語で、しかもとても相性が良くて一緒に脚本を読んだり、ディスカッションしたりしました。山下さんは撮影が始まってから現場に来たので、最初は距離を感じていました。ハンサムな人、クールな人という印象でしたが、撮影が進むにつれて山下さんも親しみやすいあたたかい人と感じるようになりました。だんだん絆を深めて一緒にお酒を飲んだり、ジムに行ったりしましたね。

ー山下さんとの共演は初めてですか?ほかの日本人俳優との共演の経験は?

ハンギョン 山下さんとは初めての共演です。ですからリラックスできるようなシーンから撮って、だんだん相手を知るようになってからの撮影はスムーズに進行できました。今年はけっこう日本の製作チーム、或いは日本の方々との共演は多かったんです。滝田洋二郎監督とお仕事もできました。『おくりびと』の撮影や照明のチームを連れてきていました。『聞煙』という映画です。

ー先ほどダンスをされていてアクションは得意というお話が出ましたが、山下さんもダンスをされていたのはご存知ですか?

ハンギョン はい、知っています。

ー撮影の後でお酒を飲まれたということですが、山下さんとハンギョンさんは、ほぼ同世代ですね。飲んだときどんなお話をされたのでしょうか?

ハンギョン 山下さんとはけっこう共通点がありました。私たちは二人とも小さい頃からダンスや演技の練習や訓練を受けてきました。二人一緒のときは、未来、今後のことについて話すことが多かったです。私たちは何ができるのか、何がしたいのか、そんな話をしていました。

ーハオミンは超一流のハッカーですけれども、普段はとても親しみやすいキャラクターです。この役を演じるにあたり、特に気をつけたことや役作りのためにしたことはありますか?

ハンギョン 私自身もすごくゲームが好きで、自宅にいるときはゲームをやったり映画を観たりしています。そういう自分の気持ちを生かしていました。

ーそうすると、ハオミンを通してハンギョンさんの素の部分を見られるということでしょうか?(笑)

ハンギョン はい(笑)。

ーホワイトハッカーの役ですが、ハンギョンさんはインターネットでトラブルに遭った経験はありますか?

ハンギョン そういうときは専門家を呼んできて解決してもらおうと思います(笑)。

ーウィルスが入ったことは?

ハンギョン ウィルスは駆除できるソフトがあるんですけど、もしハッカーにやられたら僕はパソコンを叩くかもしれません(笑)。ハッカーに関する知識はほんとに少ないというか、ないんです。(笑)

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-10年ぶりの日本だそうですが、前と比べて日本の観客やファンの印象は変わりましたか?

ハンギョン ファンというのはそれほど変わっていないと思います。変わったのは、自分の気持ちかもしれないです。こんなに長い期間日本に来ていなくて、ほんとにずっと前から日本で応援してくれるファンの皆さんに早く会いたいな、もっともっと回数を増やしたいなと思っています。今回自分の作品を持って日本に来られてほんとに嬉しくて、わくわくしています。

ですから今後はより多くの作品を持って日本に来ることを楽しみにしています。
2015年に3枚目のアルバムをリリースしたんですが、3枚目のアルバムの中には1曲日本語の歌が入っています。皆さんに日本でこの歌を届けたいと思っていましたが、ずっとチャンスがなくて。今回日本でこの『サイバー・ミッション』が公開すると同時に、これも日本でリリースできればと思っています。

-それでは俳優と歌手と両方の活動をされるんですね。

ハンギョン 前は俳優業と歌手を同時進行でやっていましたが、ここ数年は俳優に専念しています。前は映画の撮影をしながら音楽のことを考えなければいけない時期もありましたが、今は俳優業に専念したいと思います。

-とても素敵なミュージックビデオを見たのですが、この映画のハオミンと、目の前のハンギョンさんとも印象が違うので、ほんとのハンギョンさんは?と思います。

ハンギョン 半分、半分ですね(笑)。

-全部に半分ずつ入っているんですね?
(カメラを向けて)じゃあハオミンのお顔でお願いします。


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ハンギョン ハオミンね(笑)。

-ハンギョンさんで。
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ハンギョン あははは~(大笑い)

-では息子の顔でお願いします。

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-え~、息子の顔はこういう顔なんですか?なぜ?

ハンギョン 僕はお母さんの言うことをよく聞く息子なんです(笑)。

-良い子なんですね。去年の映画で、好きな、または印象的な作品を教えてください。

ハンギョン 自分で出た映画は全部好きです。去年はとてもいい状態で撮影に臨んでいたので、全てが好きですね。

-これから共演したい俳優さんや撮っていただきたい監督さんがいらっしゃいますか?

ハンギョン 私は俳優になってからそんなに長くたっていません。様々な経験をして吸収したいと思います。元々演技を勉強していたわけではないので、違う俳優さん、違う監督さんと一緒に仕事をすることで、多くのことを学び吸収することができます。誰というのでなく、いろいろな方々とお仕事がしたいと思ってす。

ーありがとうございました。ご活躍をお祈りしています。

=インタビューを終えて=
映画では10代のようにも見えたハンギョンさんでしたが、お会いしてみるととても礼儀正しい大人な方でした。ハンギョンさんは優しくて、撮影の妙な注文にも笑って応えてくださいました。光不足の写真ですみません。ぴしっと素敵な写真はオフィシャルからお借りしました。
もうすぐ旧正月です(今年は2月5日)。万事如意!龍馬精神!
(取材・写真 白石映子)


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©2018 SIRENS PRODUCTIONS LIMITED BONA ENTERTAINMENT COMPANY LIMITED MORGAN & CHAN FILMS LIMITED