映画『ハント』ジャパンプレミア  イ・ジョンジェ 初監督作品への思いを日本のファンに語る

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イ・ジョンジェ初監督作品『ハント』の記者会見に引き続き、一般のお客様をお迎えしてのジャパンプレミアで、舞台挨拶が行われました。

日時:8月31日(木)
場所:T・ジョイ PRINCE 品川
登壇者(敬称略):イ・ジョンジェ  
MC:奥原レイラ
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MC:『ハント』は、「イカゲーム」でさらに世界的スターとなりましたイ・ジョンジェさんの初めての監督作品であり、盟友チョン・ウソンさんとのダブル主演を果たしたことも話題になっている作品です。

皆さまお待ちかねだと思いますので、さっそくお迎えしたいと思います。『ハント』の監督であり主演を務められましたイ・ジョンジェさんです! 大きな拍手でお迎えください。

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イ・ジョンジェが登場し、大きな歓声があがります。
満面の笑みのイ・ジョンジェ。各方面に向けて何度もお辞儀。

― まずはお集まりのファンの皆様に一言ご挨拶をいただいてよろしいでしょうか。

イ・ジョンジェ:(日本語で)こんばんは。(また歓声があがります)
アンニョンハセヨ。日本で僕の映画が公開されるのはどれくらいぶりかわからないくらい、本当に久しぶりなんですけれども、再びこうして日本で公開をすることができて本当に嬉しく思います。また、日本の美しい観客の皆様とこうして出会うことができて、本当に本当に嬉しいです。今日はどうもありがとうございます。

― 本作、カンヌ国際映画祭で初めて一般の観客にお披露目となりまして、上映後7分間のスタンディングベーションだったと伺っています。映画を観たお客様の反応をご覧になって、どんなことを感じられましたか。

ジョンジェ:映画が始まって序盤のアクションシーンが終わって、『HUNT』と映画のタイトルが上がった時に、観客の皆さんが拍手をしながら「わーっ」と歓声をあげてくださいました。この作品を一緒に作った人とそして観ている観客の皆さんと一緒に呼吸をしている、そんな感じがして、本当に嬉しく思いました。

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◆脚本・監督を自分ですることになった理由
ー 日本でも拍手があるといいと思いますね。今回初監督作品ですが、監督を務め脚本も書かれていらっしゃいます。どういった道のりでしたか?

ジョンジェ:実は最初はシナリオを自分で書くつもりはありませんでした。優れたシナリオ作家の方がこの作品のシナリオを書いてくれたらいいなという風にも思っていましたし、また、この作品を素敵に撮り上げてくれる監督にシナリオを書いて頂いてもいいのではないかという風にも思っていました。
ただ、なかなか作家さんのキャスティングが上手くいかず、また素敵な映画を撮ってくださる監督のキャスティングもなかなかうまくいきませんでした。実際に直接私の方で訪ねてお願いしたりもしましたが、皆さんそれぞれ異なる理由から、この作品を引き受けるのは難しいと話されました。そして、大多数の監督がこの作品を映画化するのは難しいと話されました。観客の方達からたくさん愛される作品にするのは難しいのではないかという意見も言われていました。
でも、私の考えは少し違いました。最近はフェイクニュースも多く流れていますし、誤った信念を持つように、まるでおまじないをかけられるような、そんな言葉も世の中に溢れています。ですので、時々誤った知識や情報を基に行動を起こしている人々の姿を目にすることもあります。
そんな私たちの姿を考えながら、この映画を作っていったのですが、この映画の中に登場するジョンドとピョンホも信念を持っています。けれども、その誤った信念によって苦痛がもたらされます。そして、その誤った信念を正しく戻していこうという努力をする。そんな男たちの姿をしっかりと映画の中で描くことができれば、これはとても面白い作品になるのではないかという期待を持っていました。
ですので、自分でシナリオを書いてみようと書き始めました。そして、シナリオが完成したところ、内容については、自分自身が一番よく知っているわけですから、ならば、自分で撮ってみようという風に思いまして、勇気を出してこの作品の演出をすることになりました。



◆隣人で親友のチョン・ウソンとの共演には少し複雑な思いも
ー 初監督作品で、これを撮られたというのは、ほんとうに素直に凄いと思いました。
チョン・ウソンさんとダブル主演ですが、共演は約24年ぶりになります。共演されたご感想をお聞かせください。

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ジョンジェ:本当に親しい同僚であり、親しい友人であり、そして今はご近所さんでもあります。すぐ隣に住んでいる隣人でもあるので、なかなか複雑ですね(笑)。
チョン・ウソンさんは本当にかっこいい俳優です。そして、これまでもかっこいい素敵な映画にたくさん出演してこられました。今回の映画では、チョン・ウソンさん自身が見ても最近撮った作品の中で一番かっこいいなと思えるような作品、または観客の皆さんにとってもチョン・ウソンさんの作品の中でも本当にかっこいいなという風に思っていただけるような作品にしたいと思いました。
どうすればより正義感にあふれたキャラクターとして見せることができるのか、またどうすればより迫力のある男として描くことができるのか。そしてまたどうすれば、より胸の痛い、そんなキャラクターとして余韻を残すことができるのか、そんなことを様々なことを悩みながら、現場でも本当に多くの会話を重ねながら、ワンシーン、ワンシーンひたすらチョン・ウソンさんをかっこよく撮りたいという一念でこの映画を撮りました。

◆コロナ禍で東京のシーンは釜山で撮影
ー この後、ご覧いただきますので、是非ご期待いただきたいと思います。
本作、80年代の韓国が舞台になっていますが、東京のシーンも登場します。韓国での撮影だったと伺っていますが、東京を再現するにあたって工夫された点を伺いたいと思います。

ジョンジェ:実は日本の東京のシーンは日本の地方の小都市で撮ることを計画していました。以前、『黒水仙』という映画で日本に来て撮影をしたことがあるのですが、こんな風に日本で撮影できるんだという記憶がありましたので、日本で撮りたいと思っていたのですが、コロナ禍で断念せざるを得ませんでした。
釜山のとある道路を使って撮影をしました。交差点の何箇所かを車両統制をして撮ったのですが、日本は車両の道路の向きが韓国とは逆ですよね。なので、週末に撮影許可を取って、道路の車両統制をして、逆方向に車を走らせて撮影をしました。日本から20台ほど車を運んできたのですが、その場所で銃撃戦の撮影もしましたし、車は全て壊してしまいました。
日本で撮ったらもっと製作費は少なく済んだと思います。韓国で撮ったことによって制作費は増えてしまいました。大変苦労しながら撮った作品なのですが、日本の観客の皆さんにどんな風にご覧になっていただけるのかよく分かりません。僕たちは撮り終えた後に「それなりにそれらしく撮れてるんじゃないかな」と思ったのですけども、日本の皆さんにはぜひ注意深く観ていただければと思います。

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◆お寿司ととんかつサンドは確保
ー 日本への来日は先ほど約3年半ぶりという風に伺いました。日本で楽しみにしていることはありますか?

ジョンジェ:日本と言えばやはり美味しい食べ物がたくさんありますよね。たくさんなるべくいろんなものを食べて帰りたいなと思うのですけども、かなり今回スケジュールがタイトになっておりまして、もう今もその食べ物のことを考えただけでゴクリと唾を飲み込んでいます。それでもいくつかは食べて帰られるかなという風に思います。
お寿司屋さんもすでに予約をしています。そして先程は美味しそうなとんかつサンドを持ち帰ろうと思ってバッグの中に忍ばせました(笑)。

◆応援してくださる日本のファンの為に無理して来日
― 先ほど、記者会見で、なぜこれだけ多忙なのかの話が出ましたので、それはあとで記事になると思います。そんな多忙な中来てくださったのかと驚いてください。
美味しいものをたっぷり召し上がっていただきたのですが、最後に映画を観ていただく皆さんに一言お願いします。

ジョンジェ:コロナ禍によって、お互いに往来がスムーズにできなくなる状況がありました。それにも関わらず、韓国で僕がイベントをしたり、映画の公開があったりすると、その度にコロナの大変な最中にも日本からわざわざ韓国にファンの皆さんが来てくださいました。
今までもそんな風に日本からわざわざ韓国に来てくださっている大切な日本のファンの皆さんに本当に感謝の気持ちを持っていたのですが、ただ実は今「イカゲーム」シーズン2 の撮影をしているところでして、『ハント』の日本の公開に合わせて直接日本に来るのは、たやすい状況ではありませんでした。
こんな風に皆さんとお会いする場を持つのは難しいのではないかという風に思われていたのですけれども、僕にとっては大切な日本のファンの皆さんに日本で直接お目にかかるというのは、本当に特別な意味のあることでしたので、『イカゲーム』のチームの方達にねだって2日だけ時間を下さいとお願いをしまして、こうやってスケジュールを取らせてもらいました。

日本でこうして直接ファンの皆さんにお会いすることができて、本当に本当に嬉しいですし、いつも感謝の思いを持っているのですが、それをいくら言葉で伝えて表現しても十分ではないという風に感じています。感謝の気持ちと同時に申し訳ない気持ちも持っているのですが、今日こうして皆さんに直接お会いすることができて、胸がジーンとするような感じもありますし、本当に胸がいっぱいです。今日は本当にありがとうございました。

これからも機会があれば、できる限り本当に嬉しい気持ちで日本にまた来たいなという風に思っています。今日は皆さんにこの『ハント』を楽しんでご覧いただければという風に願っています。また次の作品がありましたら、必ずまた、こうやって日本に来て皆さんにご挨拶したいと思います。ありがとうございました。

*フォトセッション*
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まずは、マスコミ向けのフォトセッション。

その後、ファンの方たちにも、1分間の撮影タイムが設けられました。

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最後に、イ・ジョンジェ氏、ズボンの後ろポケットからスマホを取り出し、満席の客席を背景に自撮り♪ また歓声があがりました。

通訳さんが訳している間には、客席のあちこちに目を配らせアイコンタクト。
ほんとに笑顔が素敵で愛想のいいイ・ジョンジェ氏でした。


★ジャパンプレミアに先立ち開催された記者会見の模様はこちらで!
映画『ハント』 イ・ジョンジェ監督記者会見


写真は、facebookアルバム イ・ジョンジェ初監督作品『ハント』記者会見&ジャパンプレミアもご覧ください。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.791557082971879&type=3

報告・撮影:景山咲子





ハント  原題:헌트  英題:HUNT
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© 2022 MEGABOXJOONGANG PLUS M, ARTIST STUDIO & SANAI PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

監督・脚本:イ・ジョンジェ
出演:イ・ジョンジェ、チョン・ウソン、チョン・ヘジン、ホ・ソンテ、コ・ユンジョン、キム・ジョンス、チョン・マンシク

1980 年代、安全企画部(旧 KCIA)の海外次長パク(イ・ジョンジェ)と国内次長キム(チョン・ウソン)は組織内に入り込んだ"北"のスパイを探し出す任務を任され、それぞれが捜査をはじめる。
二重スパイを見つけなければ自分たちが疑われるかもしれない緊迫した状況で、大統領暗殺計画を知ることになり、巨大な陰謀に巻き込まれていく・・・

2022年/韓国/DCP5.1ch/シネマスコープ/韓国語・英語・日本語/125分/PG12
字幕翻訳:福留友子・字幕監修:秋月望
配給:クロックワークス
公式サイト:https://klockworx.com/huntmoviejp
★2023年9月29日(金) 新宿バルト9ほか全国ロードショー



映画『ハント』 イ・ジョンジェ監督記者会見

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これまで数々の映画やドラマに出演してきた名優イ・ジョンジェが、初監督を務め、脚本も執筆し、盟友チョン・ウソンとダブル主演した映画『ハント』が、9月29日より公開されるのを前に来日。初監督作品への思いを語りました。

日時:8月31日(木)
場所:T・ジョイ PRINCE 品川
登壇者(敬称略):イ・ジョンジェ  
MC:奥原レイラ

MC: 本日は映画『ハント』記者会見にお越しいただきましてありがとうございます。
「イカゲーム」でも世界的スターとなりましたイ・ジョンジェさんの初監督作品です。
盟友チョン・ウソンさんとダブル主演を果たしたことでも話題になっている作品です。韓国公開時には初登場1位を獲得。第75回カンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニングで上映され喝さいを浴びております。
舞台は1980年代の韓国。安全企画部に属するイ・ジョンジェさん演じる海外次長と、チョン・ウソンさん演じる国内次長が、組織内に入り込んだ北のスパイを探し出す任務を命じられ、探し出せなければ自身の身が危ないという手に汗握る作品です。
監督を務められ、主演もされましたイ・ジョンジェさんをお迎えしたいと思います。どうぞお入りください。

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軽やかながら、緊張した面持ちで登壇するイ・ジョンジェ氏。

MC: よくお越しくださいました。まずは皆さまにご挨拶をいただけますでしょうか・

イ・ジョンジェ:(日本語で)こんばんは。イ・ジョンジェです。よろしくお願いします。

MC:
来日は何年ぶりになりますか?

ジョンジェ:コロナになる前に来ましたので、約3年半ぶりだと思います。

◆初監督して気づいたこと
MC:いくつか代表質問をさせていただきます。初監督作品ですが、普段俳優業をされていることとの違いですとか、監督をされて気づかれたことを教えてください。

ジョンジェ:俳優だけの時は、キャラクターにひたすら集中することができますが、演出を兼ねると、本当に様々なことをチェックしなければなりませんし、悩まなければなりません。また様々な判断や決定をしなければならいないことが多くありました。色々な意味で違いがあると思いました。
撮影現場はこれまでも長い間経験してきましたし、同時に演出家の方々とも親しくお付き合いをさせていただく中で、監督の悩みを聞いたり、一緒に悩みを分かち合ったりしてきましたが、いざ自分が演出をしてみるとなると、俳優だけに専念している時とは違うなという風に思いました、

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◆伝えたかったことが世界の皆さんに届いた!
MC:作品を4年間温めてこられて、激しい銃撃戦やアクションシーンもほんとに見事でした。カンヌ国際映画祭やトロント国際映画祭など世界中の映画祭で上映され話題になってきましたが、お客様の反応はご覧になっていていかがでしたか?

ジョンジェ:シナリオを書いている段階から、国際映画祭に出品できればいいなと思っていました。もちろん、自分の作った映画を海外の映画祭に出品したいという個人的な希望だけでなく、この映画を通して伝えたかったテーマやメッセージが、韓国の観客だけでなく、様々な国々の観客の方たちに届いてほしい、そして、その観客の方達と一緒にコミュニケーションを取って話したいという思いが強くありました。
この映画では誤ったイデオロギーがテーマとして描かれています。そのテーマに対する悩みをずっと持ちながら色々考えながらこの作品を作り上げていきました。海外の映画祭に招待されたことによって、本当に多くの海外の方々と触れ合うことができました。
カンヌ国際映画祭だけでなく、トロント国際映画祭、シッチェス映画祭などで記者の方々や映画人の方々と一緒にこの映画について様々なことを語り合うことができたんです。公開される前にすでに映画祭に招待されることによって、多くの皆さんと出会うことができたのですが、公開される前に、私の気持ちの中では既に、この映画を作って本当に良かったなぁと思えました。
それだけ多くの皆さんに共感していただくことができたので、僕にとってはこの映画が伝えたかったストーリーを皆様に届けることができて、それが本当に意味のあることだなと思えたのです。


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●会場より質疑応答

◆チョン・ウソンとは親しいだけに遠慮も
ー 初監督作品で盟友のチョン・ウソンさんを主演に抜擢された経緯をお聞かせください。また、監督と演技者として、仲が良いだけに演出する時にやりづらかった事や、かえって良かったことはありますか。

ジョンジェ:チョン・ウソンさんとは、1998年に『太陽はない』という映画でご一緒しています。その時以来、本当にいい思い出として私の中にあったので「2人で早くまた違う作品で一緒にやりたいね」という話をずっとしていました。そのために、シナリオをいただいたり、一緒にシナリオを共同で開発したりということもしていましたが、なかなか上手くいかなかったんです。そうこうしている内に私の方で『ハント』のシナリオを書くことになって、これ以上遅くならない内にぜひ一緒にやりましょうと言って、キャスティングさせていただきました。
親しいからこそ、撮影現場で大変だったことがあるとすれば、なぜか親しいせいか、むしろ何かをお願いするのがためらわれた感じがあったことです。
例えば撮影の最初の方では「もう1回撮影しましょう」と中々言い出せませんでした。自分からお願いをしているような感じがしたんです。なので、初日撮影を終えた後に早くこのぎこちなさを解消しなければならないと思って、次の日からは僕がこれまで考えてきたシナリオを書いていた時に考えていた表現やテンポについて全てチョン・ウソンさんにお話しました。説明を十分にしたところ、快くそれを受け止めてくれて、撮影現場では本当に助けてもらったと思っています。

◆チョン・ウソンを最高にかっこよく見せたかった
ー イ・ジョンジェさんとチョン・ウソンさんが演じた二人の男は二重スパイを探すという役柄で、背景に違いはありますが、お二人のどちらがどちらを演じられても良さそうだと思いました。配役についてはどのように決められたのでしょうか。

ジョンジェ:チョン・ウソンさんはとてもヒューマニズムのある方で、折り目正しく多くの方達にいいイメージを持たれている方です。普段から多くの人たちと心を分かち合う、そんな方として知られています。そんなイメージを持ったチョン・ウソンさんの魅力を、最大限にこの映画の中でキャラクターとして引き出したい、表現したいという気持ちがありました。
ウソンさんのキャスティングが決まってからは、ウソンさんのそんな面を深く見せたいという思いがありましたので、シナリオのキャラクターをよく活かすためにシナリオの修正を加えていきました。
もちろん2人の役を入れ替えることもできたと思うのですが、ウソンさんが本来持っているその姿に最も今回よく似合うキャスティングになっていると思いますし、またその最もよく似合っているキャスティングを最大限に引き出す役どころとして表現したいと思っていました。


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◆「イカゲーム」でブレイクし信じられない思い
ー 3年半ぶりの来日とのことですが、その間に「イカゲーム」の大ヒットや「スター・ウォーズ」スピンオフへのご出演決定など目まぐるしかったと思います。どのようなお気持ちで激動の日々を過ごされていたのかお聞かせください。

ジョンジェ:これまでも作品には、絶えず一生懸命ベストを尽くして取り組んできたのですが、そこについては変わったことはないと言えると思います。そんな風に一生懸命作品を撮り続けてきたところ「イカゲーム」という作品で、多くの国の方々から人気を博すことになるという大事件が起きました。
アメリカでは大きな賞をたくさんいただきましたし、僕にとってもこんなに大きな福がもたらされるのは信じられない気持ちでした。どう受け止めていいかわからないくらい、自分にとっては実感の湧かない現実味のない状況でした。
そんな中、『ハント』の公開を韓国で準備している最中に『スター・ウォーズ』のキャスティングのオファーがありました。でも、そのことは誰にも言ってはならないと言われていましたので、私以外ではマネージメント事務所のおそらく1人か 2人だけが知っている状況で、秘密を維持しながら『ハント』が公開されました。
『ハント』で様々な海外の映画祭にも行かせていただき、そんな中『スター・ウォーズ』の撮影のクランクインが近づいていたのですが、本当に同時進行で様々なことをしながら『スター・ウォーズ』の作品の準備に取りかかり、セリフも覚えなければなりませんでしたし、体も鍛え、役作りについても色々考えなければなりませんでした。
アメリカで大きな賞をいただき、本当に目まぐるしい状況がずっと続いていたので、時間がどんな風に過ぎていったのかわからない感じがあったんです。
今の状況をお伝えしますと『スター・ウォーズ』を撮り終えまして、また『イカゲーム』の撮影をしているところです。『スター・ウォーズ』は来年公開を予定しています。『イカゲーム』は来年下半期、または再来年初めを予定しています。
また作品が公開されましたら、プロモーションで忙しくなると思います。つまり、忙しさが延々と終わっていない状況が続いているんです。個人的には本当に嬉しいこと、いいことだなと思っていますし、こんな時こそもっと体調管理もしっかりしなければなと思っているところです。

MC:こんなお忙しい日々の中、お越しいただきまして、あらためてありがとうございます。

フォトセッション

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★記者会見後に開かれたジャパンプレミアの模様はこちらで!
映画『ハント』ジャパンプレミア  イ・ジョンジェ 初監督作品への思いを日本のファンに語る


写真は、facebookアルバム イ・ジョンジェ初監督作品『ハント』記者会見&ジャパンプレミアもご覧ください。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.791557082971879&type=3

報告・撮影:景山咲子





ハント  原題:헌트  英題:HUNT
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© 2022 MEGABOXJOONGANG PLUS M, ARTIST STUDIO & SANAI PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

監督・脚本:イ・ジョンジェ
出演:イ・ジョンジェ、チョン・ウソン、チョン・ヘジン、ホ・ソンテ、コ・ユンジョン、キム・ジョンス、チョン・マンシク

1980 年代、安全企画部(旧 KCIA)の海外次長パク(イ・ジョンジェ)と国内次長キム(チョン・ウソン)は組織内に入り込んだ"北"のスパイを探し出す任務を任され、それぞれが捜査をはじめる。
二重スパイを見つけなければ自分たちが疑われるかもしれない緊迫した状況で、大統領暗殺計画を知ることになり、巨大な陰謀に巻き込まれていく・・・

2022年/韓国/DCP5.1ch/シネマスコープ/韓国語・英語・日本語/125分/PG12
字幕翻訳:福留友子・字幕監修:秋月望
配給:クロックワークス
公式サイト:https://klockworx.com/huntmoviejp
★2023年9月29日(金) 新宿バルト9ほか全国ロードショー