いよいよ1月17日からの公開を前に、昨年行われたジャパンプレミアでの舞台挨拶の模様をお届けします。
2024年11月20日(水) 18:30~
場所:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ スクリーン7
場所:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ スクリーン7
登壇者:チャン・ドンゴン、ホ・ジノ監督
MC:新谷里映
MC:2023年秋のトロント国際映画祭でのワールドプレミアを皮切りに、約1年間で20以上の映画祭で入選する快挙を達成しました。韓国では10月に公開され、大ヒットを記録しています。この度、ジャパンプレミアでの来日となりました。
それではゲストの皆様にご登場いただきましょう。韓国を代表する俳優チャン・ドンゴンさんと、本作の監督と務めましたホ・ジノ監督を、どうぞ拍手でお迎えください。
チャン・ドンゴン(以下ドンゴン):こんばんは。チャン・ドンゴンです。(ここまで日本語で)久しぶりに作品を持って日本のファンに直接会えて嬉しいです。たくさんの関心をお寄せいただきありがとうございます。
ホ・ジノ監督(以下 監督):こんばんは。お会いできて嬉しいです。チャン・ドンゴンと一緒に挨拶できて嬉しいです。
MC: 2023年のトロント国際映画祭を皮切りに世界の映画祭を回り、今回のジャパンプレミアが日本でのお披露目となります。お気持ちをお聞かせください。
ドンゴン:初めて上映したトロントでは評判がよく、文化の違いがあるにもかかわらず、たくさんの良い評価をいただき安心しました。日本の観客の皆様が本作をどう観てくださるのか、とても楽しみでワクワクしています。
監督:トロントで初めて上映されたのですが、私の作品の中で一番たくさん映画祭に招かれた作品となりました。韓国での公開後の評判も予想以上によかったです。日本の観客の皆さんがどのように見てくださるか楽しみです。
MC: 『危険な関係』以来のタッグを組んだ作品となりましたが、感想をお聞かせください。
監督:5~6年ぶりと思ったら、12年ぶりにこうしてまたチャン・ドンゴンと組むことができました。現場はとても楽しいものでした。いろいろ話して一緒に作り上げていきました。
ドンゴン:『八月のクリスマス』を観て、いつか一緒にと思っていた監督と『危険な関係』を撮りました。オール中国ロケでした。今までに出会ったことのない新しいスタイルの演出で苦労もしましたが、ご一緒して興味深く楽しい現場でした。俳優をリラックスさせてくださって、粘り強く俳優のことを理解してくださる方です。
15年ほど前に、東京ドームで、恥ずかしいのですが韓流四天王の催しがあって、監督がディレクションを務めてくださいました。
今回オファーをいただいて、シナリオを読んで、これまで自分は殺し屋やゾンビのような非現実的な役が多かったのに、今回は現実身のあるキャラクターで興味を惹かれました。ホ・ジノ監督が演出されるときいて、素晴らしい作品になると確信しました。
(長い発言の通訳を終えたことに対して)オツカレサマデシタ(と日本語でねぎらうチャン・ドンゴンでした)
MC: ヘルマン・コッホの原作「ザ・ディナー」を映画化しようと思った理由をお聞かせください。
監督:原作の小説は、4回目の映画化となるのですが、これまでの3本がどれも素晴らしいものでしたので、韓国で映画化するのをためらいました。何度も自分のシナリオを読み返すうちに、今まで作ってきたものと違うものを込められるのではないかと思いました。これまで男女の愛を描いてきましたが、今作は韓国の社会問題も表現できて挑戦になると思いました。
MC:原作との大きな違いですが、兄弟の職業は韓国を反映したものでしょうか?
監督:医師と弁護士は、韓国の皆さんがより身近に感じるものと思いました。医師は学生も憧れる尊敬する職業。弁護士を含めて法律家は尊敬を集める職業です。
MC:道徳的で善良な医師は、チャン・ドンゴンさんにぴったりの役でした。
ドンゴン:シナリオを読んだときに惹かれた理由の一つに、現実にいそうだと。道徳的でボランティア活動もしていて、とてもいい人だというキャラクターなのですが、隠れた本性もあって、演技でも、表面的なものだけでなく、隠れた弱点を出していくという楽しさもあると思いました。
MC: 残念ながらお時間となりました。最後に一言ずつお願いします。
監督:ご覧いただいて楽しんでいただけましたら、まわりの方にPRよろしくお願いします。
ドンゴン:韓国ではすでに公開されています。いろいろなところで舞台挨拶をさせていただいたのですが、ある劇場の壁に「映画の中で答えを出している映画は、劇場で観終わったらそこで終わるけれど、質問を投げかける映画は、映画を観終わったところから始まる」と書いてありました。この作品は観終わった後に、皆さんにいろいろなことを考えさせる映画だと思います。どうぞ考えを巡らせてください。意味のあることを考える時間になると思います。どうぞお楽しみください。
★フォトセッション★
取材:景山咲子
満ち足りた家族 原題:보통의 가족 英題:A NORMAL FAMILY
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監督:ホ・ジノ(『八月のクリスマス』)
出演:ソル・ギョング、チャン・ドンゴン、キム・ヒエ、クローディア・キム
2024年/韓国/109分/シネスコサイズ/5.1ch
字幕翻訳:福留友子
提供:KDDI 配給:日活/KDDI
公式サイト:https://michitaritakazoku.jp/
★2025年1月17日(金) 全国ロードショー