1月18日(金)@新宿バルト9
先週11日に地元福岡で先行公開、18日に全国ロードショーが始まりました。初日初回上映後舞台挨拶に伺いました。
mc:いとうさとりさん
登壇者:博多華丸さん(海野俊之)、富田靖子さん(妻・千代子)、豊嶋花さん(英子)、山時聡真くん(長男・健一)、増永成遥くん(次男・勝)、博多大吉さん(スケトウダラ)、でんでんさん(丸尾)、佐田正樹さん、江口カン監督 =挨拶順=
-めんたいこつくりに情熱を燃やす海野俊之を演じました博多華丸さんです。
華丸 2013年にドラマとして福岡で放送して、パート2があって、舞台版、この映画になり、そしてとうとう全国ロードショーということになりました。あしかけ6年でございますけれど、地元で頑張ってきて初めて甲子園の出場を決めた高校球児のような気持ちでおります。
6年間やってきましたのでチームワークはできてますんでね、みんなで一つになって束になれば1点か2点は取れるんじゃないか、と思いながら今日を迎えました。。全国の皆さんに少しでも福岡の良さが伝わればいいなと思います。
-続きまして俊之の妻千代子を演じられました富田靖子さんです。
富田 こうして関門海峡を渡っていよいよ『めんたいぴりり』上陸して参ります。何館上映するとかいな、と1,2,3・・・60館もやるんや!とすごい感激しております。みなさん今見終わって面白いなと思ったら、ぜひ言いふらかしてください。拡げたいと思っております。
-海野家の長男を演じました山時聡真(さんときそうま)くんです。
山時 みなさんこんにちは。健一役の山時聡真です。福岡では先週公開されたんですけど、今日全国の方に観ていただけることがほんとに嬉しいです。
-海野家の次男を演じました増永成遥(ますながせいよう)くんです。
増永 海野勝を演じました増永成遥です。生まれて初めての東京なので、すごい緊張もしてるんですけど、初めての東京の想い出を作りたいと思っています。
次男勝:増永成遥くん 長男健一:山時聡真くん
-本作のヒロイン豊嶋花ちゃんです。
豊嶋 汚いヒロインでほんとにすみません(笑)。英子役を演じました豊嶋花です。今回の『めんたいぴりり』では、家族の愛情とか、友達の友情とか、努力や希望とかそういういろんな感情とかがこもっていて、すごいいい作品だと思っています。お家に帰ったらぜひたくさんの人にひろめて、この『めんたいぴりり』をいろんな方に観てもらいたいです。
-スケトウダラの妖精を演じられました博多大吉さんです。
大吉 ドラマから舞台からずっとスケトウダラの妖精をやりました。いまだに自分でいったい何のことなのか、何をやらされてたのか、さっぱりわかりません(笑)。わかっていることは明後日札幌の映画館に私単身乗り込みまして舞台挨拶をやることが決まりました。チケットが売れておりません(笑)。北海道方面に知り合いがいる方はぜひ連絡して「スケトウダラがやって来る」と(笑)助けてください。
-元博多人形師役でんでんさんです。
でんでん 借金を返さないでそのまま死んじまった役をやりましたでんでんです。観終わったみなさんのお顔を見ていると、なんとなく朗らかでほのぼのしてるってことは、この映画がすごくいい映画だったんじゃないかと勝手に解釈しております。ほんとに僕もこの映画を観まして涙が出ました。僕らが子どものころのアレなんですけど、この中に出てきためんたいこ、あんなめんたいこ食べたことも見たこともありませんでした。それほど立派なめんたいこです。美味しかったです。
最後いまいち盛り上がらないで、失礼しました(笑)。
-みなさんどこに出演していたかおわかりでしょうか?「不味いっちゃろ!」の演技が光っておりましたバッドボーイズの佐田正樹さんです。
佐田 バッドボーイズ佐田でございます。「なんでお前いるんだ?どこにいたんだ?」とお気づきになられた方いらっしゃいますでしょうか?映画出さしていただいているんですけども、ヤクザとか不良役が多いです。『めんたいぴりり』では被災者B役という(笑)。台本見たときに台詞がなかったものですから、これはなんとか爪あとば残さないけんの、ということでできるだけ華丸さんに絡んでいこうと、華丸さんがみんなからめんたいこが「不味い!」と言われたときに「不味いっちゃろ!」とそこで一言加えて帰っていくだけの役でございました(笑)。
今日はめんたいこカラーのジャケット、これだけでも皆さんに覚えていただこうと思って着てきました。
大吉 めんたいこだとすればちょっと着色料を使用しとるね(笑)。
佐田 濃いね?一生懸命探したんです。「舞台挨拶って俺一生ないよね」って(笑)。
大吉 特攻服しかないもんな(笑)。
佐田 赤いジャケット見つけて「これや!」て。靴下のほうもめんたいこカラーで(見せる)。
大吉 俺はスケトウダラのウロコ色で(笑)。
-作品愛ですね。ありがとうございます。そしてドラマからずっとこの作品に携わっている江口カン監督です。
江口監督 今日はほんとにどうもありがとうございます。博多のラーメン屋さんとかでも、博多でバカ売れして、みんな東京に店ば出すんですけど。うまくいく人もいれば、うまくいかずかえる人もいるわけですけれども。今日いよいよ僕らも博多の話を東京に持ってくるぞ、って張り切って来て、一発目の舞台挨拶の板橋の回がお客様が少なくて、これはどうしたことかと思いましたが、ここでものすごく安心しました。
-全国公開おめでとうございます!さっき皆さんが出てくる前に「福岡出身の人?」って聞いたら手挙げてくださったんですよ。「福岡出身の人!」(客席で手が挙がり、キャスト「おー!」)
ドラマから見てらっしゃる方もすごく多くて、皆さん初日を喜んでらっしゃいます。
先週は福岡で5館舞台挨拶めぐりをされたと聞いていますけれども、週末だけで1万人動員してミニシアターランキング1位だったそうでおめでとうございます!(拍手)
富田 すいません、ちょっとだけいいですか?(増永くんの服を直す富田さん)これだけずっと気になっていて(笑)。だって佐賀から来てくれたからぱしっと写してもらわないかん、と。すいません、よろしくお願いします。
-母の愛でございます。
大吉 ごめんね、気づいてあげられなくて。
-華丸さん、こうやって福岡で素晴らしい成績を残して、全国公開を迎えてどんなお気持ちですか?
華丸 やっぱりめんたいこと共に地元では根付いているというか、「きせのさと、はなあしのぎょう(?)、めんたいぴりり」
美脚のスケトウダラ妖精:博多大吉さん
大吉 なんですか、それ。全然わからない(笑)。
華丸 地元じゃ負け知らずということで。福岡だけのデータを見ればすごい。皆さんにいいと言っていただけるんですけれども、それを真に受けていいものかと監督と話していたところの板橋で(笑)。今一度我に帰りまして褌を引き締めまして。
みんな口々に いいところでしたよ。板橋。
華丸 朝も早かったですしね。開いたばっかりのところにこっちが無理やり呼び出してもね。浮き足だってた自分らに冷たい水をかけられた気分で(笑)。
-今日平日ですよ。この時間にいるということ自体がすごいんですけれども。
華丸 ほんと、あらためて全国でやっているっていうことが。ここ新宿ですからね。そこにルミネがあるんで(ルミネ2の7Fに“ルミネtheよしもと”)この大きな映画館ができたのを知っています。まさかこんなところで上映させていただけるなんてね。嬉しい限りです。(拍手)
-富田さんはどうですか?
富田 6年前にドラマが始まった頃は、こんな大きなスクリーンの前に立つなんて。ここには娘と映画を観に来たことは何度もあるんですけれど、まさか自分の映画がかかるなんて感動しています。『めんたいぴりり』は自分にとってもホームだと思っています。ぜひ全国の皆さんに観ていただけるよう応援していただければと思っています。
-9名の方の舞台挨拶ということで皆さん『めんたいぴりり』への愛を感じていると思うんですが、実はちょっと秘密にしていたことがございます。山時くんと増永くんがお父ちゃんおかあちゃんにお手紙を書いてきたんですよねー?(山時・増永 はい)ここでお手紙を披露してていただいてもいいですか?一人ずつ書いてきてくれたんですよ。(拍手)
華丸 俺らに?
大吉 そらそうでしょう。ほんとのおとうさんおかあさんなら家でやってよ、ってなるでしょ。(笑)
華丸 ありがとう。そうねー。
増永 「富田さんへ・・・」(華丸さん大吉さんが「お母ちゃんへがいい」「いや書いてあるんだからいいでしょ」「律儀なんだから」などとやりとり)(笑)
増永 「お母ちゃんへ とてもやさしくしてもらって、初めての映画も安心して撮影ができました。わからないこともたくさんあったので、とても助かりました。ありがとうございました」(拍手)
富田 お父ちゃんのある?(増永 あります)良かった。
増永 「お父ちゃんへ 華丸さんの・・・」(華丸さん大吉さんが「戻った戻った」「書いてあるから読んじゃうんだよ」「その辺は大人が飲み込むんだよ」とまたやりとり)(笑)
増永 「お父ちゃんへ お父ちゃんの演技をあまり見たことがなかったので、とても上手ですごいなぁと思いました。演技ができて面白い華丸さんのような人になりたいと思います。ありがとうございました」(拍手)
山時 「お父ちゃんお母ちゃんへ 今日はこうやって同じ舞台に立っていることほんとに嬉しいです。僕は3代目の健一で子ども以外のスタッフ・キャストの皆さんはすでに出来上がっていたからその中に入っていけるかが不安でした。でも何より怖かったのは『今度の健一は駄目だな。前の健一のほうが良かったなぁ』と言われてしまうんじゃないかということでした。でも撮影が進むにつれ、現場に行くというより家に帰ると思うくらい僕にとって居心地の良い場所になって行きました。今思えばそれはお二人が殺人的なスケジュールの中、常に僕たちのことを気遣い、やさしく接してくれたからだと思います。僕はまだ中学生ですが、この映画に出てずっと俳優を続けて行きたいと思うようになりました。それは、華(笑)、お父ちゃんお母ちゃんの背中をいつも見られたからだと思います。お父ちゃんお母ちゃん息子になれてほんとに幸せでした。今僕の願いはまたどこかの現場でお会いできたら『息子よ、元気か』と言ってもらうことです。その願いが叶うように僕も頑張ります。ほんとにありがとうございました。健一こと山時聡真より」(拍手)
-ありがとうございました。どうですか?今の息子さんたちからのお手紙。
華丸 お母ちゃん。
富田 こんないい息子に育ってほんと嬉しかです。お父ちゃんどう思う?
華丸 特にあの山笠のシーンが忘れられない。あのときは一日山の格好でね、この2人もずっとOK待ちだったんですよ。ずっとお芝居見ながら写真撮ったりしてね、あれが博多の家族の象徴みたいなシーンだったんで僕は忘れられないんです。まだ小学生やったし、初めての締め込みでね。
富田 勝が「おとなは辛か~」と言った2人のシーンがほんとに愛おしくて、お母ちゃんは大好きです。また一緒にやろうね。
山時・増永 はい。頑張ります。
-後でお手紙をお渡しします。あっという間にお時間になりました。皆様から一言ずつメッセージをいただきたいと思っております。
江口 博多では人気のあるスーパースターである、モデルになっためんたいこを作った人の話ですが、きっと全国のみなさんの心に届くお話だと思っていますので、ぜひよろしくお願いします。(拍手)
佐田 この作品は5年前からドラマで、舞台も見せていただいてました。映画に出していただいて光栄でした。SNSなどでつぶやいていただいて、ぜひともこの映画が盛り上がればいいなと思っております。(拍手)
でんでん 舞台挨拶そのものが福岡そのものの感じがしました。ぼくも福岡出身なんですけど、同級生に宣伝するのを忘れていました。これから帰って電話攻撃をやりますんで(笑)。どうもありがとうございました。(拍手)
増永 今回の映画はすごくみなさん頑張って作った作品なので、良かったと思ったら拡散と、面白かったら何回もぜひ観に来てください。ありがとうございました。(拍手)
山時 この映画は福岡の全てがぎゅっとつまっています。一度と言わず、2度3度観ていただいて『めんたいぴりり』を、めんたいこを、そして福岡を好きになってもらえると嬉しいです。(拍手)
健気な英子:豊嶋花さん
豊嶋 今日は笑えて泣けて忙しかったと思うんですけど、ほんとに心に残る暖かい作品になっていると思うので、皆さんぜひおうちにかえって沢山の方にこのお話のことを話して、沢山の方に映画を観ていただきたいです。よろしくお願いします。(拍手)
大吉 『めんたいぴりり』ってほんとに良い映画だと思うんですけど、冷静に考えたらたとえば『ジンギスカンあちち』(笑)という映画があったとして、じゃ観に行くかというとなかなか腰が上がらないと思うんです。
華丸 なんで「あちち」?
大吉 めんたいが「ぴりり」なんで、札幌で『ジンギスカンあちち』(笑)。皆さんの口コミとお力添えを。これから先は映画館に連れて来さえすれば、喜んでいただけるので。「嘘も方便」という言葉もあります。どういう映画?って聞かれたら「なんかゾンビ映画っぽいよ」(笑)とか「クイーンがいいよ」(笑)とか、そういうアレンジを加えてご協力いただければ幸いです。(拍手)
富田 こうして無事に初日を迎えられてほんとに嬉しいです。初日が終わってしまうとまたみんなに会えなくなるのが寂しいです。本気で誰かのために泣いて笑って一生懸命作った映画です。もし良かったら応援してください。(拍手)
華丸 『めんたいぴりり』、2013年からずっとやってきて積み上げてきました。それを全部出し尽くしたつもりでございます。後は皆さんの判断にお任せするしかないですけれども。全国の皆さんにお披露目できたのが全てと思います。
ただやっぱり映画館の方もめんたいこ同様、賞味期間がありますので上映期間のあいだにお早めに、というのがあります。めんたいこはチンすればもう少し持つんですけど(笑)、映画館はそうはいかないので、お早めに。皆さんの、そしてお友達のお口に合えば、と思っております。本日はどうもありがとうございました。(拍手)
ここからフォトセッション。
プレスの撮影の後、お客様の撮影タイム30秒。
#めんたいぴりり で拡散してと応援をお願いするいとうさとりさん。
肩を入れるように重なって順に目線を配る9人のキャスト。
家族4人と仲間たちの仲のよさが伝わる舞台挨拶でした。カメラの設定間違えたのか、うまく写せませんでした。
豊嶋花さん、でんでんさん画像ぶれてごめんなさい。ほぼ書き起こし。(取材・写真:白石映子)
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