『ミッドナイトスワン』公開記念舞台挨拶イベント

草彅剛主演、内田英治監督オリジナル脚本映画『ミッドナイトスワン』が9月25日(金)より全国で公開されています。
本作は、トランスジェンダーとして日々身体と心の葛藤を抱え新宿を舞台に生きる凪沙(草彅剛)と、親から愛を注がれず生きるもバレエダンサーを夢見る少女・一果(服部樹咲)の姿を通して“切なくも美しい現代の愛の形”を描くラブストーリー。主人公の母性の目覚めを“現代の愛の形”として、ヒロインが躍る「白鳥の湖」「アルレキナーダ」などの名作に乗せて常識も性も超えて描いています。
『下衆の愛』の内田英治監督が手掛けるオリジナル脚本に、草彅剛が初のトランスジェンダー役として挑みました。さらに、オーディションでバレエの才能を認められ、ヒロインを射止めた服部樹咲が本作で女優デビューし、真飛聖、水川あさみ、田口トモロヲが華を添えています。
本作の公開を記念し、「観客前!生中継付き公開記念舞台挨拶イベント」が実施され、主演の草彅剛、服部樹咲、水川あさみ、内田英治監督が登壇いたしました。本作の公開を待っていたファンの前にて舞台挨拶を行い、本作への思いや、「愛」がテーマである本作にかけて登壇者それぞれが「愛の告白」などを行い、その模様を全国145館へ生中継されました。
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©2020 Midnight Swan Film Partner

<イベント概要>
日時:9月27日(日)13:00~13:30 ※本編上映前イベント
会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズシアター7(港区六本木6-10-2)
登壇:草彅剛、服部樹咲、水川あさみ、内田英治監督
MC:武田祐子
※本舞台挨拶の模様は、全国145館に中継された。


<STORY>
故郷を離れ、新宿のショーパブのステージに立ち、ひたむきに生きるトランスジェンダー凪沙。
ある日、養育費を目当てに、育児放棄にあっていた少女・一果を預かることに。
常に片隅に追いやられてきた凪沙と、孤独の中で生きてきた一果。
理解しあえるはずもない二人が出会った時、かつてなかった感情が芽生え始める。


冒頭の挨拶

草彅:みなさん、こんにちは。コロナの大変な中、劇場に足を運んでくださって、ありがとうございます。すごい感謝しています。登場したときに声援がなかったのは初めての経験なので、もう僕はアイドル卒業なのかなんて思いましたが、みなさんがコロナ対策をしてくれていることにとても感謝しております。リアクションがないので、ウケているのかすべっているのかわからない状況の中で(笑)、たくさんの方が努力し、この映画が公開され、みなさんに届けられることを幸せに思っています。僕たち出演者、そしてスタッフが一丸となってとてもいい作品を作り上げました。今、デジタルの力で全国の映画館の方にも僕の今の顔が届いています(全国の会場に向かって手を振る)。映画はとても素晴らしいものになりましたので、ぜひ、お楽しみください。
 
服部:はじめまして。今日は貴重なお休みの時間を割いて、劇場に足を運んでくださってありがとうございます。みなさんがSNSなどで盛り上げてくれていることがすごくうれしいです。今日、終わった後にさらに盛り上がるといいなと思っています。よろしくお願いいたします。

水川:こんにちは。大変な状況下で、劇場に足を運んでくださったことをうれしく思います。さまざまな愛の形をテーマにした映画だと思っています。映画館で観れる素晴らしさを体感して帰ってほしいです。

内田監督:今日はありがとうございます。コロナ禍の大変な中、一度はストップした作品が、こういう形でスクリーンで公開できるという状況を、2、3ヶ月前は想像できませんでした。この時を迎えられてよかったです。オリジナル作品だということもあり、身内ウケの作品とか言われて、少し自虐的になっていますが、劇場来たときに大ヒットしていることを伺い、やっと呪縛から逃れられる気がしています。今日はよろしくお願いいたします。

母親になるという難しい役どころについて

草彅:これまで経験のない役でした。いろいろなインタビューでも答えているけれど、今までで一番難しい役だったと思います。だから、普通はすごく考えて向き合わないとできない役なのですが、今回は、何も考えずに自然に演じることができました。それは、監督がひっぱってくれたことも大きいけれど、(服部)樹咲ちゃんと、(水川)あさみさんにひっぱってもらったこともすごく大きいと思っています。役も作品も一人では作ることはできないことを改めて実感しました。みんなでひとつの方向に向かっていると、奇跡が起きると感じました。

服部:小さい頃から続けていたバレエでこの映画に貢献できたことがうれしいです。心配だった演技も、草彅さんや水川さんに助けられていいシーンになっていました。改めて感謝の気持ちを伝えたいです。本当にありがとうございました。

草彅と水川:こちらこそ

草彅:みんなが支え合った、そうじゃないとできない作品でした。

水川:心が痛い役でしたが、愛の大きさ、深さがそれぞれ違うんだなということを踏まえて、ネグレクトだけをフィーチャーしないで演じることができました。
ただ、母親っぷりという点では私のほうが全然負けてました。

草彅:お互い違う立場の母親でした。お互い一果のことが好きだけど、表現の仕方が違います。あさみちゃんが怖かったです。見事な演技で、迫力があってすごく怖かったです。しょうがないんですよね、お仕事ですから。お芝居ですからね。僕もそうですけれど、あさみさんもふりきっていて、それが伝わってきました。すごいクライマックスになっています。
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注目してほしいシーンについて

内田監督:3人の関係性です。水川さんが演じた母親も、凪沙も愛情ある母親です。微妙な関係性ですが、芝居というか、演技じゃなかったように感じました。そのあたりを観て(感じて)ほしいと思います。
SNSで評判がいいよと言われても、なかなか信用できない状況でした。オリジナル脚本で、こういったテーマでヒットするのはなかなか難しいことなんです。信じられなかったけれど、今日、この場に来て、スクリーンで観てくれている皆さんを見て、多くの人に受け入れられていることを実感しました。

撮影現場の様子について

草彅:撮影がスムーズでした。なんていうんだろう、荒波を立てずにというか。職人の方が多い現場だと、”早くしろよ!””何やってんだよ!””早くレール引け!”といった声も飛び交うのですが、監督の方針なのか、そういうのが全くない、とても穏やかな現場でした。その分、作品の中ではめちゃくちゃ罵声を浴びていたのですが、カメラ回っていないところはとても穏やかで、今っぽさ?を感じました。

服部:優しいスタッフの方も多く、怒る声は聞いていません。とても穏やかな現場でした。

水川:穏やかでした。あと、内田監督もすごく集中していました。

草彅:みなさん、品がある方が多かったのかな? やっぱり品は大事です、今の時代ね、”今でしょ!” あれ、このギャグ古いの? 反応がないからウケているのかすべっているのかもわからなくていいね。

愛を描いた映画にちなみ、登壇者が愛の告白!

草彅:いつも癒してくれるクルミちゃん。パパは、今日は六本木の映画館でお仕事をしています。あなたのご飯代を稼ぐためにがんばります。あれ、これ、今、言うことかな?今(言うこと)でしょ!本当は、大爆笑したいところを、コロナ対策に協力して抑えて、抑えて我慢してくれているみなさんに感謝します。逆にこういうのもいいかもね。感想を心の中に止めるというのも逆に品があっていいのかも。

服部:愛の告白かはわからないけれど、監督の第一印象が怖くて近付きづらいと思ったけれど、話してみたらとても優しくて、笑顔がチャーミングでした。そのギャップがすごくいいと思いました。

内田監督:僕、彼女のお父さんと同い年くらいなんです。何を言ってもツンとした感じだったけど、嫌われていないと分かってよかったです。

水川:ここにいるすべてのお客様へ。こんな状況の中、劇場に来てくださったことに感謝したいです。お互いに知らない人たちが一つの作品を観て、感動したり笑ったり怒ったりする。映画館という空間って特別だと思います。それを共有できる方たちに”好きです”って言いたいです。

内田監督:出演者はもちろん、スタッフに愛を送りたいです。スタッフみんなが作品を愛してくれて出来上がりました。そして、SNSとなどで盛り上げてくれた方たちにも感謝したいです。あれがなければ、ここまで作品の評判は広がらなかったと思っています。そして、全国の劇場に来てくださった方にも改めてありがとうと言いたいです。

ツイッターのトレンド入りを目指して新たなハッシュタグを考えよう!

草彅:#クルミちゃんラブでいいんじゃないかな。って言いながら、さっきも愛の告白もクルミちゃん宛にしちゃったし、映画のことをちょっと反省しています。#ミッドナイトスワン公開中、なんていかがですか? 全国の皆さんいかがですか?

内田監督:#ミッドナイトスワン大ヒット公開中、にしてください。
草彅:ハッシュタグと一緒に、映画の感想を添えていただけると、もっともっと拡散されるかと。

最後の挨拶

草彅:本日はありがとうございました。全国の方、本当にありがとうございます。この映画は、攻めてはいるけれどR指定がついていません。家族の方とみんなで一緒に観てほしい作品です。観る方によって、感じ方が違うのは当たり前のことですが、これほど感じ方が違う映画はないと思っています。年齢、性別、国籍問わず、みんなに観てほしいと思っています。必ず伝わるものがあるんじゃないかなと思っています。

内田監督:上映されたことがまず感慨深いと改めて感じています。ゼロから脚本を書いて、草彅さん、水川さんに出演いただいて、樹咲ちゃんがオーディションに来て。そのひとつずつが重なり、みんなで作り上げた作品です。性別や血の繋がり、国籍などは関係ないんじゃないかという思いを込めています。ぜひ楽しんでください。ありがとうございました。

『ミッドナイトスワン』
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出演:草彅剛、服部樹咲(新人)、田中俊介、吉村界人、真田怜臣、上野鈴華、佐藤江梨子、平山祐介、根岸季衣、水川あさみ、田口トモロヲ、真飛 聖
監督・脚本:内田英治(「全裸監督」『下衆の愛』)
音楽:渋谷慶一郎
配給:キノフィルムズ
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TOHOシネマズ日比谷他全国大ヒット公開中
公式サイト:https://midnightswan-movie.com/

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