女優の石田えりさんの初監督長編映画『私の見た世界』。
昭和57年、松山ホステス殺人事件で逮捕された福田和子。名前を変え14年11ヶ月10日間におよぶ逃走の日々を描いた物語。
監督だけでなく脚本・編集・主演も務めた石田えりさんが初日舞台挨拶に登壇しました。
2025年7月26日(土)
シアター・イメージフォーラム
シアター・イメージフォーラム
大きな拍手で迎えられた石田えりさん。
「皆さんお暑い中、今日はどうもありがとうございます」と、にこやかに挨拶。
― 俳優として長いキャリア。いつ頃から違うこともと?
石田:ほんとにやりたいことは待ってても来ないなと思ったのが30年前くらい。
舞台を3本作ったのですけど、人を探して演出家もお願いして、お金も払ったのですが、でも結果、私がやりたいこととはちょっと違ったなと。6年前に短編映画を作ったのですが、自分で作ったにもかかわらず、表現したいことがどうやって表現したらいいかわからない。
勉強しなくてはダメだと思って、勉強して、今回の作品になったのですけど、やっぱり勉強しなくてはいけないんだなと。
― 福田和子の主観で撮影されています。
石田:福田和子さんのことを本で読んで、逃げて逃げまくってというイメージが映像とともに浮かんできて作ろうかなと。浮かんできたイメージが、福田和子本人じゃなくて、福田和子が出会った景色や人のイメージだったので、和子さんの見た景色や人で追っていく形で描きました。
― 画面サイズが変わりますね。
石田:画面サイズは、普通の時はスタンダード。俯瞰の時は、ビスタサイズでワイドです。
― 個性的な役者さんたち、何を一番大切に?
石田:顔ですね。顔で決めさせていただきました。こんな顔の人がこんなことするワケない。こんな怖い顔の人がノミの心臓? そのまんまのキャラの人もいる。普段の生活でも自分の判断力を顔で遊べると映画を観て思って貰えるのではないかと思います。
コロナの頃だったのでオーディションできなくて、写真で選びました。
― 初めての長編、撮影で苦労されたことは?
石田:もう、それは・・・。諦めないといけないこともありました。ストレスが溜まって、ある時、ホテルで寝ているときに壁を脚で蹴飛ばしてしまって穴が空いてしまって、次に泊まったらテープが貼られてました。すみません・・・
― 追われて逃げる夢を見たそうですね。
石田:お化けがずっと追ってくるので、逃げて、逃げて、もう怖くて逃げられないと振り向いたら消えてました。その夢を見た3日後に、詩人の谷川俊太郎さんが見た夢を語られているのを、テレビで観たんですが、全く同じ夢でした。この夢のことを映画で伝えられればなと思いました。嫌なものや怖いものは見ればいいんだと。
表情豊かに、語ってくださった石田えりさんでした。
報告:景山咲子
石田えりプロフィール
熊本県出身。『遠雷』(80/根岸吉太郎)で日本アカデミー賞優秀主演賞と優秀新人賞、『華の乱』(88/深作欣二)や『飛ぶ夢をしばらく見ない』(90/須川栄三)などで日本アカデミー賞最優秀助演賞などを重ねて受賞。 カンヌ映画祭コンペティション部門出品の『嵐が丘』(88/吉田喜重)、ヴェネチア映画祭オリゾンテ部門オープニング作品『サッド ヴァケイション』(07/青山真治)他に出演。 ヘルムート・ニュートンが撮影した写真集「罪-immorale-」(93)は大きな話題を呼んだ。2019年には、短編映画『CONTROL』で初監督。『G.I.ジョー・漆黒のスネークアイズ』(21/ロベルト・シュヴェンケ)でハリウッド映画デビュー。
私の見た世界
(c)2025 Triangle C Project
監督・脚本・編集・主演:石田えり
出演:大島蓉子 佐野史郎 夏川さつき 後藤ユウミ 下総源太朗 林歩楓 蒲生純一 佐藤まんごろう 桑田佳澄 島村苑香 スガ・オロペサ・チヅル 日下部そう 峰秀一 石井ひとみ くれ みわ 小田和江 関口ふで 山内ナヲ 櫻井紗季 岡本舞 仲野元子 黒井悠未 塩野谷正幸 吉田武房 松下太亮 西山水木 齋藤光司 世志男 栗田昌治
昭和57年、松山ホステス殺人事件で逮捕された福田和子。名前を変え14年11ヶ月10日間におよぶ逃走の日々を新たな視点で描く。「女」は、何から逃げたのか ——
シネジャ作品紹介 http://cinejour2019ikoufilm.seesaa.net/article/517028996.html
2025年/日本/日本語/69分/カラー/1.85:1
製作・配給:トライアングルCプロジェクト
配給協力・宣伝:Playtime
公式サイト https://watashinomitasekai.com/
★2025年7月26日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
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