『安楽死特区』公開記念舞台挨拶 

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1月24日(土)新宿ピカデリー

毎熊哲也(ラッパー 酒匂章太郎)
大西礼芳(ジャーナリスト 藤岡歩)
筒井真理子(池田玉美)
板谷由夏(特命医師 三浦ユカ)
余貴美子(歌謡漫才師 澤井真矢)
gb(ラッパーZAGI)
原作者・製作総指揮:長尾和宏
脚本:丸山昇一
高橋惠子プロデューサー

https://anrakushitokku.com/
©「安楽死特区」製作委員会

MC:オファーを受けてのお気持ちを

毎熊 たくさん集まって頂いて、心から嬉しく思っています。安楽死という題材はものすごく難しいと思いました。役をやる前に安楽死について考えなくちゃいけないな、というところから始まりました。自分自身は今の所毎日歩いて仕事に行ける状態なので、何をやっても本物ではないんですけれど、精一杯心を込めて演じることに徹しました。

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大西 自分自身お芝居をする中でも日常を生きている中でも、何か枠の外に出るのが怖くて、何かに抗う姿勢を持つ人物になることが少し怖かったんですが、今回の映画では(監督の)伴明さんにその枠から飛び出せと言われたような気がしていて、それに応えるようにお芝居をさせていただきました。

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筒井 この歳になってくると身近な家族などの死と向き合うことがたくさんあって、これが引き受けられるのかなと衝撃的だったんですけれど、高橋伴明監督の作品に「出ない」という選択肢はなかったです。現場では、平田(満)さん(演じる夫の池田)が頑固で不器用で愛らしく、一緒に過ごせる時間が豊かでありがたかったです。
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板谷 伴明組に参加させて頂いたのは3作目なんですけれど、高橋伴明さんに呼ばれたら「行く」という気でいますので、役も難しかったですが、行きました。

gb 普段歌手として活動をしているので、ZAGIを演じていて違和感はあまりなかったんですけれど、映画の出演は人生で初めてです。映画の音楽に携わらせていただくのも初めてだったので、一生に一度あるかないかの素敵な経験だと思って全力で楽しみました。

 (今年)70という年になって、あの世とこの世をうろうろしているようで、セリフを言っていても役か現実かがわからず…今年もいろんな役をいただき、棺桶にも何回も入りましたし(笑)、遺影も何枚も撮りまして、ふわふわした現場でした。元漫才師という役で、三味線や漫才の練習をしなくてはいけなかったんです。人生はリハーサルはないけれど、お芝居の時はお稽古ができて幸せだなと思った時間でした。

丸山 伴明さんに脚本を撮って欲しいと思って45年かかりましたけど、やっと念願叶いました。脚本に1年くらいかかり、脱稿した時には疲れ果ててしまって「もう二度とこの監督とやりたくない」と思いました(笑)が、しばらくすると心地よい疲れで、いろんなことに挑戦しました。
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長尾 高橋伴明監督に映画化して頂き、丸山昇一さんにアレンジしていただいたことに深く感謝しています。豪華俳優陣の熱演にただただ感謝しています。

高橋p 私は普段は役者をやっていますが、今回『役者さんってすごいんだな』と改めて思いました。皆さん、一筋縄ではいかないような役を、生きた人として演じてくださいました。夫もそれまでは『スタッフはすごいんだぞ』と言っていましたが、最近になって『役者ってすごいんだな』とやっと言ってもらえるようになりました。
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MC:エンドクレジットの後に「くらんけさん」(安楽死を希望してスイスまで出かけた)との対談がありました

高橋p 準備の段階から、くらんけさんにお会いしていろいろなことを伺ってそれを元に作らせていただきました。本作はフィクションではありますけれど、『安楽死がまだ認められていない中でスイスまで行って死ねずに戻ってきて、また機会があったら死にたいという方の想いを知ってほしい』という気持ちがありました。映画の後にくらんけさんに高橋伴明監督がインタビューしています。
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MC:脚本執筆についてお聞かせください

丸山 原作の長尾さんに「原作から離れていい」と言ってもらえて自由度が増しました。
原作の主人公は女性政治家や女流作家でしたが、本作の主人公を、回復の見込みがない難病を患い、余命半年と宣告されたラッパーと、彼のパートナーのジャーナリストにしました。章太郎は最初から心と体に重い十字架を背負っている役で登場するわけで、「全体が暗い、重い、動きがない」だとつまらない。なるべく主人公が体や口を動かせるといいと考えるうちに、伴明さんと『ラップはどうだろうな』という話をしました。パートナーの歩は『客観的に取材をするけれど、当事者になると?プライベートでどうなるんだ?』と、これはラブストーリーと思って作っています。

MC:gb(ジービー)さんは70代の丸山さんとラップを作られました

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gb 今まで20年近く歌手や作詞家として活動してきたけれど、歌詞を共作するのは初めてでした。共作で歌詞を書かせてもらっていた時は、父の一周忌でアメリカに行っていて運命的に人の死に直面しているタイミングでした。自分の今まで書いていた歌詞の表現にはないものや日本語の奥深さみたいなものを感じました。

MC:作中章太郎が医師団と向かい合うシーン、緊迫の13分間でした

丸山 試写で、鳥肌が立ちました。想像した以上の力感の溢れる作品になりました。監督が高橋伴明だから行けるところまで行っちゃう。単に安楽死について論じるような映画になっちゃうか、一級の”これが映画だ!”という作品になるかの分かれ際なので、粘って演出した監督は「すげーやつだな!」と思いました。

毎熊 台本には『(病状が進み)もうほぼ喋れない』と書いてあるのに、ずっと喋るんですよ(笑)。『だんだんラップのようになっていく』と書いてあって、これはどうやってやるんだ?と胃がキリキリしながら練習していました。目の前には奥田(瑛二)さん、加藤(雅也)さん、板谷さん。先輩がずっとこっちを見ているんですよね。スタッフの皆さんも超ベテランで、「こいつ今からやれんのか?」という感じで、俳優としてはものすごくワクワクドキドキですけれど、大事なシーンだったので「生き残れてよかった」と思いました(笑)。

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板谷 思い出しただけでドキドキします。本当に緊張感があるシーンで、今思い出しただけでも鳥肌が立つんですけど、主役の二人に持って行かれてリアクションしてしまうと(演じた)三浦をなくしてしまうので、板谷と三浦がぎりぎりラインを行く役でした。人の死は尊い重いものだし、死を選ぶ方にいる(三浦役を演じる)側としては、ずっとピリピリしていました。その中でもピリピリ度マックスのシーンだったので、よく生き残ってくれたなと。伴明さんは裏でニヤニヤされていたんで、伴明さんはきっと手応えを感じていらっしゃるんだなと思っていました

大西 板谷さんに(作中で)「あなた、プライベートとジャーナリストの立場を混同してますよ」と言われ、加藤さんも「俺だって」と声を荒げられて、「あ〜悩んでるのは私だけじゃない」と反省の連続のシーンでした。
筒井さんとの二人だけのシーンでは、それまで激しいシーンが多かったので、すごく落ち着いて話せました。同じ介護者だから、鎧を着ずに話せる唯一の人。すごく印象に残っています。

筒井 役者って、自分であり、自分でないんですけれど、役になっている間に繋がる瞬間があって、そこが好きなんです。そういう瞬間がたくさんあったと思います。(演じた玉美は)すごく孤独だったんですけど、遺される者が「この後の現実をどう受け止めていけばいいのか」と、二人で話すことで柔らかくなるという気がしていました。

MC:余貴美子さんと筒井真理子さんが共演なんて、映画ファンが泣いて喜びます

筒井 そんな風に言っていただいたら私も泣いて喜んじゃいます。私も大好きな役者さんなんです。私が『大好きだ』というと余さんには、『何にも出ないよ』と冷たくあしらわれます(笑)。

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 (演じた)真矢はいろいろな過去があるんで、『お陀仏になる薬をくれ』とか『殺せ!』とか言っているんですけど、裏で監督がニヤニヤしながら楽しそうに演出していらっしゃる。こちらも楽しくてしょうがなかったです。
歌謡漫談をやっているということで、たくさん稽古をしなくちゃいけないんです。友近さんがとてもお忙しくて、撮影の時にしか打ち合わせができなかったんです。「お客さんがいた方がいいですか?」と聞かれて、「いやいや」と思ったんですけれど、友近さんは「お客さんが座ってた方がやりやすいで〜す(と友近さんの真似)」とおっしゃって、スタッフの方に座ってもらって。生きた心地がしませんでした(笑)。地獄でした(笑)。

MC:最後に毎熊さん、大西さんからお客様へ

毎熊 この映画は”安楽死の賛成・反対”どっち派ということではなく、この映画がきっかけで安楽死であったり、生と死について考えを巡らせてみて豊かにになることが、いいことだなと思っています。

大西 もし気に入っていただけたら、もう一度見ていただけませんか?(観客から拍手が沸き起こる)安楽死について考えるきっかけになるであろう映画があることを広めていただけたら、私たち、嬉しいです!今日はありがとうございました。

(画像:オフィシャル レポート:オフィシャル+白石)

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映画『YADANG/ヤダン』公開記念来日舞台挨拶 観客にたっぷり寄り添ったイベントでした(咲)

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2026年1月9日(金) 19:05~19:40 
新宿バルト9 シアター9にて
登壇者:カン・ハヌル、ユ・ヘジン、ファン・ビョングク監督
司会:古家正亭   (敬称略)

映画の上映が終わり、満席の観客の前に上手袖からカン・ハヌルさん、ユ・ヘジンさん、ファン・ビョングク監督が登場。通路を上の方にあがるのがわかり、観客は大歓声。握手したり、ハイタッチしたりしながら、客席をぐるっとまわって舞台にあがりました。

古家:あらためまして拍手でお迎えください。サプライズでしたが、いかがでしたか? (観客:歓声&拍手)

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古家:一言ずつご挨拶いただきたいと思います。まずは、ヤダン、イ・ガンスを演じられましたカン・ハヌルさん、お願いします。

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カン・ハヌル:ありがとうございました。皆さん、こんばんは。私はカン・ハヌルです。ありがとうございます。(と、ここまで日本語で)  映画ご覧になりましたよね? ありがたいことにたくさんの方に愛していただきました。 こうして日本の観客の皆さんにもご挨拶できることになって、とても光栄です。今日は劇場いっぱいに埋めてくださって、ほんとにありがとうございます。

古家:野心に燃える検事ク・グァニを演じられましたユ・ヘジンさん、お願いします。

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ユ・ヘジン:ほんとにこの会場を、わ~っと一杯にしてくださいましたね。今、僕の言葉聞き取れていますか? ほんとにありがとうございます。この映画『YADANG/ヤダン』について噂を聞いて足を運ばれたのでしょうか。見に来てくださって、心から感謝もうしあげます。年が明けて間もないですが、皆さま、あけましておめでとうございます。

古家:ユ・ヘジンさんは昨年一度来日されているのですが、映画の公開にあわせて舞台挨拶として公式に来日されるのは、これが初めてです。

ユ・ヘジン:そうなんです。商業映画の公開にあわせて、オフィシャルで舞台挨拶させていただくのは初めてなのでとても楽しみにしてまいりました。少し緊張もしています。

古家:そして、本作のメガフォンを取られましたファン・ビョングク監督、よろしくお願いします。

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ファン・ビョングク監督:皆さん、こんばんは。監督です。ヤダンのおかげで皆さんにお会いできて、とても嬉しいです。(日本語で)

古家:監督は、すべて最初は日本語の挨拶で始められているのですが、毎回少しずつ内容を変えておられます。
それでは、ゲストの皆さんに私の方から代表で少し質問させていただきたいと思います。まずは、カン・ハヌルさんに伺いたいと思います。(自分の名前を聞いて、手を挙げられるカン・ハヌルさん)ヤダンという人物は、韓国で実際に存在するそうですが、演じるにあたって一番難しかったのは、どんなところですか?

カン・ハヌル:まず、韓国におきまして、ヤダンという存在を私自身も私のまわりの人たちもまったく知りませんでした。おそらく今も知らない人がたくさんいると思います。そんなヤダンという存在を、映画をご覧になる皆さんにどうしたらよりわかりやすく簡単にストーリーについてこられるようにうまく表現するのか、そこが一番難しかったです。

古家:皆さんは、イ・ガンスというキャラクターに魅力感じました? (客席からの拍手に、深くお辞儀するカン・ハヌルさん)  ユ・ヘジンさんに伺いたいと思いますが、(さっと手を挙げるヘジンさん) 長いキャリアをお持ちで、ほんとにたくさんのヒット作にご出演されておりますけれど、ヤダンならではの魅力、演じられてどんなところに感じましたか?

ユ・ヘジン:ヤダンという存在は実際にあるものなのですが、監督がリサーチして、それを元に脚本を書きあげられました。この作品に触れて。とても怖くもありましたし、興味も沸いたのですが、ヤダンという作品ならではの魅力をあげるとすれば、なんといってもカン・ハヌルさんが演じられているということ、そして、パク・ヘジュンさんなど素晴らしい俳優さんたちとご一緒できたこと、そして、素晴らしい監督とご一緒できたということに尽きると思います。

古家: ほんとにエネルギッシュで素晴らしかったですよね。すごかったですよね。
監督にお伺いしたいと思います。この映画、ある種のジャンル性がありますが、しっかり社会性も盛り込まれています。バランスが大事だと思いました。映画を設計されるにあたって、どんなところに苦労されたでしょうか?

監督: まず私が見た映画の中で面白いと感じるのは、ジャンル性があって、その中に社会が持つ空気をいかにうまく込められているかだと思います。その二つがうまくできているのが、いい映画だな~と感じられるような気がします。本作においては、観客の皆さんが途中で携帯を覗くようなことがないように設計しましたが、いかがでしたでしょうか?  (観客:拍手)


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古家: 今後、日本でチャンスがあれば、一緒にお仕事をしてみたい、俳優や監督はいますか?

カン・ハヌル:(すぐに答えられず) 今、悩んでいる理由はあまりにも多くて、皆、名前を挙げてもいいですか? (指折り数えながら) 新垣結衣様、星野源様、監督の中では、新海誠監督、小島秀夫監督…などですね。機会があればぜひご一緒したい方は本当にたくさんいます。

古家:共演してほしいですし、一緒に仕事してほしいですよね。できることなら。 

カン・ハヌル:(深くお辞儀して) お願いします。

古家:ユ・ヘジンさんはジブリ好きだと存じ上げているのですが・・・

ユ・ヘジン:はい、宮崎駿監督とご一緒したいです。トトロ、紅の豚…。

古家:ご一緒したい俳優ですよね。

ユ・ヘジン: はい、今、ご一緒したい俳優さんの名前を挙げました(笑)。そして是枝裕和監督の作品もとても好きです。もしご一緒できたら光栄なことだと思います。

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古家:監督はいかがですか? この俳優を使ってみたいという方はいますか?

監督:本作においては監督を務めていますが、元々俳優をしています。最近『国宝』を観ました。すごく良かったです。李相日監督は私と同じ学校の1年後輩にあたります。ですから、李相日監督の作品にキャスティングされたら、ぜひ出演してみたいです。

古家:俳優としてご出演されたいということでございます。あとマスコミ的な質問になりますが、せっかく日本に来ているので、時間はあまりないと思いますが、ここに行ってみたいなと思うようなところがありましたら伺ってもいいですか。

カン・ハヌル:これもまた多いです。元々日本を旅行するのが好きなので、度々来ています。1番最近ですと、岐阜県の白川郷にも行きました。まだ行っていないところでは長野があります。長野にすごく行ってみたいです。

古家:長野県に! 美味しいお蕎麦をぜひ召し上がってほしいです。

カン・ハヌル: はい、わかりました。

古家: ユ・ヘジンさんは、ここ行きたいなというところありますか?

ユ・ヘジン: 昨日と一昨日、軽井沢に行ってきたのですが、温泉もすごくよかったですし、こじんまりとした町中を、ジョギングして走るような感じもとてもよかったです。駅で食べたうどんがほんとに美味しかったです。今回は軽井沢のことが大好きになりました。また、これから行きたいところに関しては、ゆっくり出てくると思うのですが、今回は軽井沢がなんといってもほんとによかったです。

古家:監督はいかがですか? もう何度か日本にいらしていると思うのですが。

監督:20年くらい前に浅草でお蕎麦屋さんに行ったらすごく美味しかったのを覚えています。ですから、明日か明後日浅草にお蕎麦を食べに行きたいと思っています。

古家:皆さん浅草で待っていないようにお願いします。 ここからは皆さんのフォトタイムです。携帯やスマートフォンのご準備をお願いします。 角度をつけて、3方向、それぞれ10秒ずつくらいの短い時間ではございますが、お声もかけてください。カッコいいとか・・・

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ヘジンオッパー ヘジナー と、ヘジンさん人気です。

古家:今日はスペシャル企画が設けられております。お三方と舞台上でハイタッチ会をいたします。 箱に列を書いた紙が入っております。代表してカン・ハヌルさんに選んでいただきます。

会場から歓声と共に、自分の列を叫ぶ声が飛びました。
腕を慣らし、一生懸命かき混ぜて箱から紙を選ぶカン・ハヌルさん。箱が壊れそうです。

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カン・ハヌル: Gです!

古家: G列です。G列の皆さん全員、これからステージにあがって、お三方とハイタッチしていただけるということです。握手やハグはできませんのでご了承ください。
G列の皆さん、おめでとうございます。

楽しそうにハイタッチに応じる三人でした。

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古家:G列の方、いかがでしたか? 手は柔らかかったですか? こんなハイタッチ会、初めてじゃないかと思います。ユ・ヘジンさんいかがでしたか?

ユ・ヘジン: 韓国でも公開に合わせて舞台挨拶はたくさんするのですが、このようなハイタッチをする文化は韓国にはないので、私にとっても初めての経験となりました。とても新鮮でした。

古家:このあとマスコミ向けのフォトセッションは残っているのですが、締めくくりの最後の言葉を観客の皆さんに向けてお願いします。

カン・ハヌル: 私達の映画『YADANG/ヤダン』が海を渡って、こうして日本の皆さんにお会いできてとても嬉しく思います。日本の皆さんも間違いなく楽しんでくださると思う、そんな作品です。今日映画を観ておもしろいと思ってくださったら、InstagramやLINEなどをやってらっしゃると思うので、友達や周りの方にどんどん広めていただけたらと思います。今日は劇場で観てくださってありがとうございました。

ユ・ヘジン:このように私達のことを温かく迎えてくださって、心から感謝申し上げます。皆さんの愛に応えられるのは、より良い演技で素敵な作品を皆さんにお届けすることだと思っています。そのためにこれからも一生懸命頑張りたいと思います。改めて皆さん新年の福をたくさん受け取ってください。そして、1年間元気でお過ごしください。ありがとうございました。

監督:皆さんの反応にとても感動を受けました。ありがとうございます。そして、あけましておめでとうございます。

最後にマスコミ向けフォトセッション

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客席を背景に中通路に立つ3人。
取材陣が舞台にあがっての撮影でした。
このあと、3人は観客の皆さんの方を向いて手を挙げて挨拶。
最初から最後まで、カン・ハヌルさんもユ・ヘジンさんも、客席のあちこちに目を配らせて、アイコンタクトしたり、手を振ったりと、観客にたっぷり寄り添った舞台挨拶でした。

◆大きなサイズの写真や、ここにあげなかった写真をFacebookのアルバムに掲載しています。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.1473867101407537&type=3

報告:景山咲子




YADANG/ヤダン  原題:야당(ヤダン 野党)
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ⓒ 2025 PLUS M ENTERTAINMENT AND HIVE MEDIA CORP, ALL RIGHTS RESERVED.  

監督:ファン・ビョングク
出演:カン・ハヌル(「イカゲーム」『ラブリセット 30日後、離婚します』『空と風と星の詩人 〜尹東柱の生涯〜』)、ユ・ヘジン(『破墓 パミョ』『タクシー運転手 約束は海を越えて』)、パク・ヘジュン(「夫婦の世界」『ソウルの春』)  

“ヤダン”とは、麻薬犯罪者から情報を引き出し、検察や警察に提供して司法取引を操る、闇のブローカー。
国家権力と裏社会の境界で暗躍する韓国に実在する存在。
イ・ガンス(カン・ハヌル)は、捜査当局へ情報を流す韓国麻薬界のキープレイヤー。冤罪で服役中に、検事ク・グァニ(ユ・ヘジン)から“ヤダン”の役割を持ちかけられ、麻薬犯と組織を密告することで減刑を約束される。ある日、次期大統領候補の息子チョ・フンが絡む麻薬事件に巻き込まれる。“ヤダン”イ・ガンスと検事ク・グァニの裏取引は、執念深い捜査で麻薬捜査界の“皇帝”と呼ばれるオ・サンジェも絡み、最悪の事態へと転がり落ちていく・・・
シネジャ作品紹介

配給:ショウゲート
公式サイト:https://yadang.jp/
★2026年1月9日(金)より、新宿バルト9ほか全国公開






本物の国宝が登場する映画『六つの顔』 完成披露試写に狂言の野村家3代が登壇

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早稲田大学大隈記念講堂に野村家親子三代と犬童一心監督が登壇!

人間国宝の狂言師・野村万作を追ったドキュメンタリー映画『六つの顔』が8月22日(金)より公開されるのに先立ち、7月24日(木)夜、舞台挨拶付きの完成披露試写会が開催されました。

   会場:早稲田大学 大隈記念講堂 大講堂
   主催:万作の会、カルチュア・パブリッシャーズ 
   共催:早稲田大学演劇博物館


『六つの顔』
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©2025万作の会

監督・脚本:犬童一心
出演:野村万作、野村萬斎、野村裕基、三藤なつ葉、深田博治、 高野和憲
ナレーション:オダギリジョー
題字・アニメーション:山村浩二 音楽:上野耕路
監修:野村万作 野村萬斎

650年以上にわたり受け継がれ、人々を魅了してきた「狂言」。その第一人者であり、芸歴90 年を超える今もなお、現役で舞台に立ち続ける人間国宝の狂言師・野村万作。映画『六つの顔』は、ある特別な1日の公演に寄り添い、万作が磨き上げてきた珠玉の狂言「川上」と人生の軌跡に迫る──。監督は、『ジョゼと虎と魚たち』、『のぼうの城』の犬童一心。アニメーションを『頭山』山村浩二、ナレーションをオダギリジョー、監修を野村万作と野村萬斎が務める。豊かな映像表現で織りなす、至高のドキュメンタリー。
公式サイト:https://www.culture-pub.jp/six-face/
★2025年8月 22 日(金)シネスイッチ銀座、テアトル新宿、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次公開



●舞台挨拶

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舞台挨拶付き完成披露試写会が行われたのは、万作の母校である早稲田大学の大隈記念講堂。映画の上映後、野村万作、野村萬斎、野村裕基の親子三世代、そして犬童一心監督が登壇。MCは萬斎の娘である野村彩也子アナ。

万作;学生時代、大隈記念講堂では、毎年早稲田祭でお能や狂言を上演していました。もう一つ申しあげますと、学生時代、歌舞伎研究会に入っていまして、6代目菊五郎が現役の頃で、歌舞伎はよく観に行きました。この講堂では歌舞伎の映画の上映もしました。幸四郎、羽左衛門、菊五郎の「勧進帳」の映画を演劇博物館の館長さんを通じて松竹にお願いしてお借りして上映いたしました。そういう思い出が多々あった上での今日の初めての映画上映でございます。ありがとうございます。
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萬斎:今日は遠路ありがとうございました。クラウドファンディングなどでご協力いただいた方にもいらしていただきました。映画では、父の90年の足跡を監督に撮っていただきました。ご覧になった皆さま、どうでしたかねぇ?  (会場より大きな拍手) ありがとうございます。いろいろな感想を頂戴できればと思います。今日は付け加えの裏話などもお話いただければと思います。
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裕基:早稲田大学卒業ではなく、わたしは慶應を卒業したんですが、慶應の講堂より早稲田の講堂に立たせていただくことの方が多い野村裕基でございます。本日はありがとうございました。この映画が、まさか全国津々浦々の劇場で上映されることになったというのも、その規模感がすごく驚きとともに、ありがたいことだなと思っております。
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犬童監督:僕は早稲田も慶応も出ていませんけども、今日は3人の方と一緒にここに立つことができました。よろしくお願いします。
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MC: 万作さんは、大学在学中の1950年に「狂言研究会」を設立。その後、現在に至るまで一門で学生に指導を続け、2010年より毎年、大学主催「早稲田 狂言の夕べ」公演を行っておられます。そんなゆかりの深い場所での初お披露目となったことについて、どう思われましたか?

万作:大学時代、毎年、お能や狂言をやっていた場所ですし、いろいろな思い出がたくさんございますので、感慨深いものがあります。

MC:万作さんは芸歴90年を超え、文化勲章も受賞された記念公演も収録されています。これまでの歩みを描いた映画になっていますが、自ら映画化を希望されたとも伺っています。

万作:先ほど申しあげましたとおり、勧進帳や小津安二郎の素晴らしい映画を若いころに観ていますので、狂言の演者として狂言についての映画を作りたいなぁと思っておりました。

MC: 犬童監督は、この映画のお話をいただいてどう思われましたか?

監督:私が思ったのは、しめたなと。前から万作先生を撮りたいと思っていましたし、能楽堂も映画的に撮ってみたいと思ってました。この話をいただいて、なんといっても万作先生の映画を撮る仕事を頼まれた、ということがものすごい名誉だと思いました。大事にやらなきゃいけないと思いました。

萬斎:われわれは無形文化財です。隣にいる父は本物の人間国宝です。(会場から拍手と笑い) 父の代弁をするならば、おそらく自分の芸を形に残したいという想いはあったと思います。有形のものにしたいと。
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万作:映画の中にも丸々収められている演目「川上」は、近年ライフワークとしても取り組んでいます。UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)で狂言のシンポジウムを行った際、野外で上演した「川上」でものすごい拍手をいただきました。ミラノでは、ある老夫婦が、舞台で手を取り合って立ち去る夫婦の姿を見て、自分たちも一緒になって手を取り合って帰っていったと通訳の方から聞いて、あ~嬉しいなあと思いました。
私が好きなのは、静かな狂言。もちろんゲラゲラ笑うのも悪くはありませんけれども、それ以上に和というものがある、柔らかい狂言。泥棒を許してやる。桜の花を盗人にあげて、お酒もふるまって帰すというような柔らかい人と人との交流というものが、「川上」にもあるということ。そのような狂言を少しでも色濃く演じていけたらばなぁ~と思います。

監督:万作先生の狂言の考え方として、まず美しくなければいけないということをよくインタビューでおっしゃっています。映画自体が先生の趣旨に沿っていることが大事だと思いました。万作先生は普段、座っていても立っていても、シルエットや佇まいがすごく綺麗。だから、本作はドキュメンタリーなんですけど、その佇まいやシルエットをとにかく綺麗に撮る。そうすることで万作先生が普段言ってらっしゃる狂言に、映画が近づけるのではないかと思いました。

萬斎:われわれは全身で表現しているという思いがあるので、顔ばっかり追われるより、シルエットにこだわっていただいたというのは、そういう意味でも本当にその通りだなと思いました。前半部分、撮影に立ち会っていないので、どういう風になっているのかと思いましたら、いきなりただ歩く後ろ姿。90年の歩みを感じさせる始まり。

裕基:この映画の中で思ったことですし、普段からも思っていることでもあるんですが、万作先生から芸を継承することはあっても、記憶を継承することはできないなぁ~ということを感じました。映画というものになることで、万作先生がこういう方に思っていらっしゃったのだ、戦時中のことであったり、未来に向けてどういう道を歩んでいくのかといったことが記憶されると思いました。

万作:この映画で大変嬉しいことが一つありました。後半部分で、能楽堂の2階席から撮ったNHKのアーカイブを映画に取り込んでいただいたこと。50歳位の時の舞台だったと思いますが、僕にとっては嬉しいことでした。

MC: 映画『国宝』の大ヒットで人間国宝に注目が集まっていますが、人間国宝・野村万作さんを、息子と孫という関係で、どのように捉えていらっしゃいますか?
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萬斎:父というより師匠であるということがすごく大きいです。家族でありながら、師弟でもあるという特殊な関係。やはり同じように考えていくということがとても重要に思います。僭越ながら同士でもあり、同業者であり、共演者であるというところがとても重要。僕らは単なる技芸を受け継ぐだけではなく、父が言いましたように精神を受け継ぐところがあります。時代時代とアップデートされていくことに合わせて、自分たちが何を守り、何を更新していくのか。そのための色々なチャレンジを惜しまないということを身をもって見せてくれた。そういう意味で『先達』であり『先人』でもある。われわれは『猿に始まり狐に終わる』と言いますけれども、まさしく『獣の世界』ですよ。親が、餌はこうやって獲るんだよということを言葉では説明しないわけです。まず親が『獣の獲り方はこうやるんだよ』という姿を見せて、それを見様見真似で覚えていく。そういう意味で特殊ではありますが、ずっと背中を見せてきてくださったなと思っております。

裕基:「芸に実直であれ」という姿勢の方であると感じています。94歳になってもまだ高みを目指す、というような気持ちと精神と体力を持ち合わせている。本当に改めて大きな存在なのだなぁと感じました。


*フォトセッション*
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観客の皆さんにも、撮影タイムが設けられ、いよいよ舞台挨拶も終盤。最後のコメントを求められた万作さん、
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「当たるといいですねぇ~」と、ひと言。会場がどっと笑いに包まれ、大きな拍手で4人を見送りました。

*********

少し耳が遠い万才さんに、孫の裕基さんが時折、耳元でささやいている姿が微笑ましかったです。 萬斎さんも、万才さんを気遣いながらフォローされていました。師弟でありながら、やはり家族だと感じました。
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学生時代には、歌舞伎もよく観に行ったという万才さん。ほんとうに歌舞伎が大好きだったご様子。同じ日本の伝統芸能である歌舞伎からも大いに学ばれたことと思いました。 狂言を生で観たのは、ほんの数回ですが、この映画を観て、「川上」の演目をいつか能楽堂で観てみたいと思いました。 

取材:景山咲子(文・写真)



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『私の見た世界』石田えり監督初日舞台挨拶

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女優の石田えりさんの初監督長編映画『私の見た世界』。
昭和57年、松山ホステス殺人事件で逮捕された福田和子。名前を変え14年11ヶ月10日間におよぶ逃走の日々を描いた物語。
監督だけでなく脚本・編集・主演も務めた石田えりさんが初日舞台挨拶に登壇しました。

2025年7月26日(土) 
シアター・イメージフォーラム


大きな拍手で迎えられた石田えりさん。
「皆さんお暑い中、今日はどうもありがとうございます」と、にこやかに挨拶。

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― 俳優として長いキャリア。いつ頃から違うこともと?

石田:ほんとにやりたいことは待ってても来ないなと思ったのが30年前くらい。
舞台を3本作ったのですけど、人を探して演出家もお願いして、お金も払ったのですが、でも結果、私がやりたいこととはちょっと違ったなと。6年前に短編映画を作ったのですが、自分で作ったにもかかわらず、表現したいことがどうやって表現したらいいかわからない。
勉強しなくてはダメだと思って、勉強して、今回の作品になったのですけど、やっぱり勉強しなくてはいけないんだなと。

― 福田和子の主観で撮影されています。

石田:福田和子さんのことを本で読んで、逃げて逃げまくってというイメージが映像とともに浮かんできて作ろうかなと。浮かんできたイメージが、福田和子本人じゃなくて、福田和子が出会った景色や人のイメージだったので、和子さんの見た景色や人で追っていく形で描きました。

― 画面サイズが変わりますね。

石田:画面サイズは、普通の時はスタンダード。俯瞰の時は、ビスタサイズでワイドです。

― 個性的な役者さんたち、何を一番大切に?

石田:顔ですね。顔で決めさせていただきました。こんな顔の人がこんなことするワケない。こんな怖い顔の人がノミの心臓? そのまんまのキャラの人もいる。普段の生活でも自分の判断力を顔で遊べると映画を観て思って貰えるのではないかと思います。
コロナの頃だったのでオーディションできなくて、写真で選びました。

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― 初めての長編、撮影で苦労されたことは?

石田:もう、それは・・・。諦めないといけないこともありました。ストレスが溜まって、ある時、ホテルで寝ているときに壁を脚で蹴飛ばしてしまって穴が空いてしまって、次に泊まったらテープが貼られてました。すみません・・・

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― 追われて逃げる夢を見たそうですね。

石田:お化けがずっと追ってくるので、逃げて、逃げて、もう怖くて逃げられないと振り向いたら消えてました。その夢を見た3日後に、詩人の谷川俊太郎さんが見た夢を語られているのを、テレビで観たんですが、全く同じ夢でした。この夢のことを映画で伝えられればなと思いました。嫌なものや怖いものは見ればいいんだと。

表情豊かに、語ってくださった石田えりさんでした。

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報告:景山咲子


石田えりプロフィール 
熊本県出身。『遠雷』(80/根岸吉太郎)で日本アカデミー賞優秀主演賞と優秀新人賞、『華の乱』(88/深作欣二)や『飛ぶ夢をしばらく見ない』(90/須川栄三)などで日本アカデミー賞最優秀助演賞などを重ねて受賞。 カンヌ映画祭コンペティション部門出品の『嵐が丘』(88/吉田喜重)、ヴェネチア映画祭オリゾンテ部門オープニング作品『サッド ヴァケイション』(07/青山真治)他に出演。 ヘルムート・ニュートンが撮影した写真集「罪-immorale-」(93)は大きな話題を呼んだ。2019年には、短編映画『CONTROL』で初監督。『G.I.ジョー・漆黒のスネークアイズ』(21/ロベルト・シュヴェンケ)でハリウッド映画デビュー。


私の見た世界
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(c)2025 Triangle C Project
監督・脚本・編集・主演:石田えり
出演:大島蓉子 佐野史郎 夏川さつき 後藤ユウミ 下総源太朗 林歩楓 蒲生純一 佐藤まんごろう 桑田佳澄 島村苑香 スガ・オロペサ・チヅル 日下部そう 峰秀一 石井ひとみ くれ みわ 小田和江 関口ふで 山内ナヲ 櫻井紗季 岡本舞 仲野元子 黒井悠未 塩野谷正幸 吉田武房 松下太亮 西山水木 齋藤光司 世志男 栗田昌治

昭和57年、松山ホステス殺人事件で逮捕された福田和子。名前を変え14年11ヶ月10日間におよぶ逃走の日々を新たな視点で描く。「女」は、何から逃げたのか ——

シネジャ作品紹介 http://cinejour2019ikoufilm.seesaa.net/article/517028996.html

2025年/日本/日本語/69分/カラー/1.85:1
製作・配給:トライアングルCプロジェクト 
配給協力・宣伝:Playtime
公式サイト https://watashinomitasekai.com/  
★2025年7月26日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開


映画『ハルビン』ジャパンプレミア

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日帝時代の事件 両国での公開が平和の証

ヒョンビンが祖国の独立に命をかける孤高の男、安重根(アン・ジュングン)を演じ、リリー・フランキーが伊藤博文役で韓国映画初出演を果たした映画『ハルビン』。
7月4日(金)からの日本公開を前に、ジャパンプレミアが行われました。

   2025年6月27日(金)  9:30からの上映終了後舞台挨拶
   新宿ピカデリー SCREEN1
   登壇:ヒョンビン、リリー・フランキー、ウ・ミンホ監督
   MC:古家正亨

上映が終わり、満席の観客の前にウ・ミンホ監督、ヒョンビン、リリー・フランキーが登壇。
まずは挨拶。

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ウ・ミンホ監督:映画『ハルビン』の監督ウ・ミンホです。お会いできて嬉しいです。

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ヒョンビン:こんにちは(日本語で)。こうして久しぶりに皆さんと映画館でお会いできてうれしいです。皆さんにとっていい思い出になれば嬉しいです。

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リリー・フランキー: 平日の昼間にたくさんいらしていただきありがとうございます。映画をご覧になったあと。すごくダイナミックな映画。久しぶりにヒョンビンに来ていただきましたので、皆さんどうぞ楽しんでください。

― 韓国で公開され6か月経ちました。いよいよ日本で公開されるのにあたってどんなお気持ちですか?

監督:映画『ハルビン』は、皆さんにご覧いただいた通り、日帝時代の大韓義軍の物語です。日本での公開がとても大きな意味を持っていると思います。この作品を観て、どのように感じてくださるのかわくわくしています。

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ヒョンビン:監督がおっしゃった通り、日韓の歴史的事件を描いています。このように観客の皆さんとお会いするのは非常に感慨深いことです。皆さんがこの映画をどのように観てくださるのか気になっています。少し緊張もしています。

リりー:なによりもお互いの国でこの映画が上映されるのが平和の象徴だと思います。映画として楽しんでいただければなによりです。今日はありがとうございます。

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◆アン・ジュングンの人間的な苦悩を描きたかった
― 監督がこの題材に取り組んだきっかけは?

監督:元々アン・ジュングンに関心がありました。韓国では彼についてのコンテンツがたくさん作られています。偶然自叙伝を読んで、今まで知らなかった人間的な苦悩を抱えていたことを知りました。日本軍の捕虜を助けたことも書かれていて好奇心を持つようになりました。なぜ彼がハルビンへ行って大きなことを果たそうとしたのか、また、彼の同志への思いを描きたいと思いました。

― お二人が出演を決めたのは?

ヒョンビン:監督と同じような気持ちです。アン・ジュングンは韓国では伝説的な英雄ですが、それだけでなく、人間としての姿を映画を通して見せたいと思いました。監督が映画を通じて伝えたいと思うことが誠意を持って伝わってきて、意義のある映画を作ろうという思いに一緒に映画を作ろうと思いました。

リリー:素晴らしい脚本。面白い映画になると思いました。監督の映画の大ファンですし、ヒョンビンの作品もほとんど見ています。僕に限らずオファーを受けたと思います。

― ラトヴィアやモンゴルの素晴らしい映像でしたが、撮影は大変だったのでは?

リリー:氷の上とか、すごくない?

ヒョンビン:撮影を始める前に監督から、この時代に苦労した人たちがいたから、簡単に撮影してはいけない。充分覚悟してと、スタッフもキャストも言われました。つらいという気持ちよりも、当時の人たちの思いに気持ちを馳せることができました。

◆リリー・フランキー 手を重ねてくれたヒョンビンにときめく
― リリーさんは日本人一人で撮影現場に?

リリー:日本人はほんとに僕一人でした。ヒョンビンも、監督もすごく優しくて・・・ 10人くらいで食事をしていた時に、日本人が僕一人なものですからヒョンビンが横に座ってくれて、韓国語の会話でわからない中、テーブルの下で手を重ねてくれて、「リリー、Are you OK?」と聞いてくれて、あなたたちそんなことされてごらんなさいよ。もう・・・! それくらい気を使ってくれて優しい。
監督はいい時はすごく褒めてくれて、早く終わった時には飲みに行こうと。

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― ヒョンビンさん、手を重ねたこと覚えてますか?

ヒョンビン:リリーさんの大ファンでしたので、下心ありました。


◆優先順位1位は、決まった時間の美味しいご飯
― 公式SNSで質問を募集しました。一つ目、韓国での撮影現場はご飯が美味しいと聞きました。何が一番美味しかったですか?

リリー:日本みたいにお弁当じゃなくて、ケータリングで、キムチだけでも何種類もありました。終わった後に食べに行ったお店も美味しかったです。
3日撮影したら、1日休み。スタッフが温泉に連れてってくれて、おじさんが全裸で垢すりしてくれました。休みの時も思い出深いです。

― 監督は現場でのホスピタリティをどんな風に考えていますか?

監督:ケータリングのことが出ましたが、優先順位の1位は美味しいご飯だと思っています。精神的にも肉体的にも疲れているのに、ご飯が美味しくなかったら怒ってしまいますよね。ご飯は美味しくないといけない。時間も守らないといけない。

リリー:これ絶対書いてくださいね。日本の現場では守られない!

ヒョンビン:映画自体は重い雰囲気ですが、現場は重くなかったです。お互い演じるキャラクターがあってプレッシャーはありましたが、お互い話し合ったり、助け合ったりしました。皆で一緒に過ごす時間が長かったので、同志のようになりました。

◆一歩一歩進めば、いい未来が見える! 
― 映画『ハルビン』の魅力をひと言で!

ヒョンビン:難しいですね。リリーさんから先に。

リリー:ダイナミックでいい映画!

監督:日帝時代を描いたものですが素晴らしい映画。配信の時代ですが、この映画はぜひ劇場で観てください。

ヒョンビン:一歩一歩進めば、いい未来が見える映画です。

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リリー:これまでヒョンビンの映画をご覧になっているかと思いますが、僕が撮影に入った時には、もうアン・ジュングンの髭がはえてて、髭のヒョンビンにしか会ってなかったんです。そのあとプライベートで髭を剃って綺麗なかっこうをしたヒョンビンに会って、「あ、ヒョンビンだ」と。いつもぼろぼろの服を着たヒョンビンに会っていたので、本当にものすごいナイスガイで、監督もものすごく才能に溢れた人なので、また一緒にいろんな仕事をしていきたいですね。

ヒョンビン:私も一言付け加えたいと思います。こうして日本に来てジャパンプレミアをするにあたって大きな働きをしてくださったのがリリー・フランキーさんです。韓国で公開された時にはリリー・フランキーさんも韓国に来てくださってプレミア上映や舞台挨拶もしました。その時にも話したことがあるのですが、日本でもイベントや舞台挨拶することがあれば、一緒にという約束を果たすことができました。

監督:ヒョンビンはいつも見ていたのとは違う姿を見せてくれました。まさにアン・ジュングンでした。 リリーさんの大ファンで、これは伊藤博文以上の存在感でした。あらためてお礼を申し上げます。

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フォトセッション
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観客の皆さんにも撮影のチャンス。取材陣が退出したあと、満席の観客をバックに記念撮影も行われました。




ハルビン  原題:하얼빈(ハルビン) 
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監督: ウ・ミンホ
出演: ヒョンビン、パク・ジョンミン、イ・ドンウク、リリー・フランキー

1909年10月、安重根(アン・ジュングン)と同志たちは
伊藤博文を追ってある使命を果たすため、
中国・ハルビンヘ向かった。
そしてハルビン駅に銃声が鳴り響いた…。

2024年/韓国/114分/カラー/シネマスコープ/5.1ch
字幕翻訳:根本理恵
配給:KADOKAWA
公式サイト:https://harbin-movie.jp/index.html
★2025年7月4日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開

シネジャ作品紹介