ジャーナリスト安田純平氏登壇!『ある人質 生還までの398日』 トークイベント

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日時:2021年2月7日(日)
場所:ユーロライブ (渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F)
登壇者:安田順平さん(48)ジャーナリスト  聞き手:森直人さん(映画評論家)


『ある人質 生還までの398日』は、デンマーク人の写真家ダニエル・リューさんが、取材先のシリアでIS(イスラム国)に捕らわれ、2013年5月から翌2014年6月まで、398日間におよぶ拘留期間を経て、家族等の協力のもと奇跡的に生還した実話に基づき映画化した作品。
作品紹介
2月19日(金)からの公開にさきがけ、渋谷・ユーロライブで一般試写会が開かれ、上映後のトークイベントにジャーナリストの安田純平さんが登壇。2015 年から3年4カ月にわたってシリアで人質となり無事解放されたご経験から、本作を語ってくださいました。

まずは、映画評論家の森直人さんが登壇。

森:2月19日にヒューマントラストシネマ渋谷と角川シネマ有楽町で初日を迎える『ある人質 生還までの398日』をご覧いただきました。
本日は、2015 年6月から3年4カ月にわたってシリアで武装勢力に拘束され、その後解放された安田純平さんをお招きして、この映画をご覧になって感じたこと、ご自身のご経験を語っていただきたいと思っております。

安田さんをお呼びする前に映画について解説させていただきます。
監督は、『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』で知られるニールス・アルデン・オプレヴさんで、デンマークの方です。凄惨な拷問シーンが続く構成で、過酷さが生々しく伝わってきますが、恐怖映画やスリラー的に消費することを戒め、安易な感動や興奮や刺激や情緒を抑制する意図がはっきりしています。これは問題提起の映画だと思います。なぜこういうことが起こったのか、その背景をできるだけきっちり押さえることが重要だと思います。日本人ジャーナリストもこれまで何度も悲劇に見舞われました。
それでは、安田純平さんをお招きします。

◆アメリカ人ジェームズは周りを気遣う人だった
森:今、上映後で、お客様も人質になったダニエルさんの拷問シーンなどで大きな衝撃を受けていると思います。ご覧になった率直な感想をお聞かせください。

安田:私は2012年にシリアの内戦の取材をしていまして、そのときに、映画に出ている亡くなってしまうアメリカ人のジェームズと同じ部屋に一週間くらい宿泊していまして、色々話をしました。映画の中で彼が話をしているのを観るだけで、ずっとジェームズを観ているような状態でした。彼がほんとにカッコいいんですよ。映画を観ておわかりだと思うのですが、ずっとまわりを励ましてました。
私が取材に行った時も、政府軍の戦車砲がボンボン飛んで亡くなった人がいたのですが、彼は先に入っていて、自分はもう結構取材してるから先に撮っていいよとか、あそこでこういうのが見られるよとか色々教えてくれたり協力してくれたり、ほんとに紳士的でした。山本美香さんという日本人が2012年の8月に亡くなったのですけど、ジェームズがアレッポの近くにいたので連絡とったら、いろいろ情報を送ってくれました。山本美香さんが亡くなった時の動画も送ってくれたのですが、彼女が契約していた日本テレビはまだ動画を入手してなくてすごく感謝されました。仕事というわけでもなく、色々やってくれました。その年の11月にジェームズは拘束されて、どうなるのだろうと思っていたら、あのようなことになりました。


森:ジェームズがもう一人の主役とおっしゃられたのですが、例えば彼がチェスを自作して、極限状態の中で正気を失わずにどうやって時間をつぶすかということも浮かび上がってきましたね。

安田:状況がすごく悪いので、どうしても悪いように捉えてしまいます。そうなってくるとだんだん精神的にも弱って身体も弱ってきます。何も考えない時間を持つことが大事で、ゲームをしながら気持ちをリセットしてということを考えたのかなぁと思います。


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◆シリアの反政府勢力はIS(イスラム国)と一線を画したい
森:この映画や、安田さんが書かれた本を読んで、報道と実体のギャップということもすごく考えました。時期的にいいますと、ダニエルさんの事件があった後、入れ違いのように安田さんが拘束されましたね。シリアの武装勢力の勢力図や社会状況にかなり変化があったと考えてよろしいでしょうか?

安田:イスラム国が大きくなったのは2014年正月1月からですね。シリアからイラクに入っていって大きな街をどんどん占領してデカくなった。それまではまだおとなしくしてました。アルカーイダは元々イラクで無茶苦茶やって追放されて、シリアに入って復活して、それがまたイラクに戻ってデカくなった。2014年にデカくなった後に、ジェームズの殺害映像とかを出して本性を現した。2014年の頃はどんどんデカくなっていて、これからどう対応しようかと世界的に問題になっていた時期です。私が入った2015年は、後藤健二さん、湯川遥菜さんがああいった形で殺害された最後のケースだと思うのですけど、多くの国や、シリアのその他の武装組織がイスラム国との対決を始めていた時期でした。

森:その辺の理解が僕も含めてはっきりわかっていないところがあります。安田さんを拘束していた武装勢力の正体はまだはっきりとわかっていないと考えてよろしいでしょうか?

安田:シリアの反政府側の組織は小さいものも含めて何百もあって、大きい組織の傘下に入ったり、あっちいったりこっちいったりよくわからないところがあります。大きくわけていえるのがイスラム国とその他です。この時期イスラム国は資金はあるし武器はあるし圧倒的に強かったのですが、それでもイスラム国は嫌だという連中が他の組織をやってました。
そのほかの組織からすると、イスラム国と同じ扱いをされるのだけは嫌なわけです。世界中のイスラム教徒がイスラム国をものすごく批判しているわけで、我々はそうじゃないことをアピールすることが生き残り戦略として重要なわけです。



◆見せしめ動画が出た時点で交渉は終わっている
森:例えば、見せしめ動画のメッセージ性も、イスラム国のものは、それまでのものと意味合いは変わってきているのでしょうか?

安田:イスラム国の場合は、映像を流した段階でアピールするだけで、交渉は終わっています。助かった人の映像は流れてません。ダニエルは写真が少し公に流れたみたいですが、映像は流れていません。流した段階で大騒ぎになりますから。取引はこっそりやるわけです。どこの国も表向きは交渉しないと言ってます。騒ぎになったら交渉ができなくなりますから、最初は黙ってやるわけです。映画の中でも絶対公表するなと言ってます。最初は秘密裏にやって、映像になった時には、もう事実上かなり厳しい。

森:安田さんの状況はまたちょっと違ったのですか?

安田:私の場合はなぜ流したのかわからないのですが、たぶん商売ですね。売り込みがあるみたいです。初期のころ流れたときは、私の場合は日本政府が完全に無視していましたので、彼らとしても何とかして交渉に引っ張り出したいと、一回私の家族にもメールがありました。ISやアルカーイダの場合は家族に脅迫がくるのですが、私の場合はなかったですね。2016年に入ってから連絡がきたのですが「日本政府に連絡を取っているのに、全然相手にしてくれない。どうなっているんだ? 連絡先ここだから連絡して」と。それを家族が外務省に伝えたけれど、こいつらとは絶対に交渉はしない、身代金は払わないというのが日本政府の絶対のルールなので。あいつらの接触を無視したら、その時点で死ぬかもしれないけれど、そういうものだと思ってました。
出してる映像は殺すためのものでもないです。後半のほうになると、もう商売ですね。日本政府が乗ってこないのがわかってるので、メディアに情報を売りに来る奴がいるんです。5000ドルくらいの話をすれば、その場でぎりぎり払える額らしいです。


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◆人質交渉コンサルタントが身代金見積を持ってきた!
森:それって報道されていない部分ですよね。安田さんが拘束されたとき、なんとなくアル・ヌスラ勢力ではないかと報道でも流れたことがありましたが、それを受けて彼らも装ってごまかすという流れもあったのでしょうか。

安田:現地側にブローカーのネットワークがあって、私の映像を持ち出した人間が、前にヌスラにいた人間だったからだと思います。シリア人でもたくさん誘拐されているし、いろいろな組織があってほんとのところはわからない。アルカーイダというと皆怖がるので、その看板をつけるメリットは相手が怖がるということしかないと思います。

森:言い方悪いですがヤクザ映画みたいに勢力図が色々あって、小さな一派がある感じですね。今回の映画で初めて知ったのは、アートゥアという存在ですね。民間コンサルタントが交渉するということがあるんですね。

安田:そうですね。私の家族にも売り込みがきまして、私の家族は身代金も報酬も払えないし無理だと伝えたら外務省に紹介してくれと。いくらほしいと聞いたら、見積書を送ってきて、毎月2万ドルだか20万ドルだかほしいと言ってきました。彼ら、完全にビジネスなので。実は外務省に売り込んだけれど、情報だけ取って追い返されたと。コンサルタントがいろいろやったけど、結局やめてしまいました。2か所売り込みがあったらしいです。
救出するための交渉は技術がちゃんと確立されていて、映画の中でもダニエル本人に車の色を質問するじゃないですか。生きている証拠をとるわけです。ニュースをちらっとみた奴らが「情報持ってるぜ」と関係ないのが大量に来るんです。その中から本当に捕まえている証拠を確認するのが最初です。交渉したあとに、お金を渡すときにまだ、本当に生きているかもう一度確認するんです。本人にしか答えられない質問をするのが一番オーソドックス。生きているかどうかは本人に聞くしかないです。DNAだと死体からもとれるじゃないですか。
私の場合、まず外務省は私が捕まって2カ月後に、私の家族から私しか答えられない質問項目を得ていたそうです。しかし私がその質問をされたのは私が解放された後で、トルコで日本大使館員に目の前で確認されました。そこで答えたので、解放されたと発表されました。捕まっている間には一回も聞かれてないので、取引や交渉も私の場合はしていなかったということなんです。
本人に聞くということは、本人に交渉していることがわかるということです。日本もですが、アメリカやイギリスは絶対交渉しないですから、ジェームズにはこういう質問は来ないんです。ほかのスペイン人とかには質問が来るのに自分には質問が来ないから交渉がないとわかって、一度ジェームズとイギリス人が脱走したんです。でもイギリス人が捕まってしまって、ジェームズはもう外に出ていたのに、彼だけ置いていけないと戻って、ものすごい拷問を受けたと聞いています。あのまま脱走できたかもしれないのに。一方、スペイン人は脱走を図らなかった。スペイン人に直接聞きましたが、一カ月に一度以上、そういう質問がきていて、それは生きているかどうかの確認でもあるのですが、これから救出するから無茶するな、頑張れという励ます意味もあって何回も聞くんです。

◆政府が一切身代金を出さないことと自己責任論の関係は?
森:テロリストにお金を渡さないという意味で、デンマークや日本と同様、人質解放のために政府は身代金を払わない。ダニエル一家の場合は、クラウドファンディングで募金を集めました。身代金の問題の一方で、自己責任という問題がある。身代金、自己責任という流れで、この映画、どう思われましたか?

安田:本人が行動した結果起きることは自己責任に決まってるじゃないですか。全員が負うこと。自己責任論というのは、政府や周りは関係ないですよという意味。自己責任論ということをよく聞かれるんですけど、本人に聞く話ではないと思います。本来、政府や社会に聞く話。政府がどう対応するかは本人には決められないじゃないですか。本人が何を言おうと政府は誰だろうと同じように対応しなければいけない。本人が選択しようがない。本来であれば政府は何かしなくちゃいけないとか、社会としてダニエルのように救出できるかもしれない、だけど、それをやるのかやらないのかは政府や社会が決めること。それは自己責任ではない。自己責任論をなぜわざわざ言うかというと、政府も社会も何もする必要がありませんよ、それは本人の責任ですよ、というための論だと思います。

森:国によって線引きや態度が違うということから、国が抱えるメンタリティとかルール批判意識が浮かび上がってくることが非常にありますね。

安田:アメリカやイギリスは中東に軍隊だして戦争をしているので、そこで人質を取られて政策の変更を要求されるとなると戦争にも影響します。アメリカやイギリスもジャーナリストは救出しなければいけないというメンタリティはもちろんあるわけです、それでも身代金を渡すと相手側に資金を渡すことになるという次の段階の判断です。日本の場合はそれよりはるか手前の話です。例えばダニエルはみんなでお金を出しあって救出することができた、どうして後藤さん湯川さんはできなかったんですかという話です。よその国の話のようにみえますけれど、なぜ我々日本人は後藤さん湯川さんを救出することができなかったのかを考えなくてはいけない映画だと思います。皆で集めればよかったじゃないですか。後藤さんは、ISから脅迫から来た時に外務省に相談したら、一切協力しないし身代金も払わないと拒否されて、ご家族がコンサルタントの協力を得て直接交渉していました。でも、足りない分を募金するにしても、日本社会では詐欺だという人も出てきて絶対無理だと思います。デンマークでは絶対漏らすなと言われて、誰もが黙って秘密を守ったまま3億円集めたのはすごいことだと思います。

森:ダニエルさんは帰国してバッシングもあったそうですが、庶民からお金を集めた家族とともに英雄視されたそうですよ。サプライズで、ダニエル・リューさんご本人からメッセージ映像が届いています。

★ダニエル・リューさんメッセージ★
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ポップコーンを楽しみながら、現実をちょっぴり体験してほしいです。
それが僕にとっては一番大切かもしれません。
映画を観ることができる喜びと、紛争地域で多くの人が直面している現実との対比を感じてほしいと思います。
そして、人それぞれだけど映画館を出るときに何かを考えるきっかけになればうれしいです。
もしこの映画を見ても心が動かなかったら自分をチェックすべきかもしれません。
それくらいいろんな感情が詰まっていて現実に起きたことから生まれた物語だからです。
皆さんにとって、自分たちの世界のことだけではなく、他人の命や人生についても考えるきっかけになればうれしいです。


◆生存証明である自分にしかわからない質問に涙
森:この動画を観ながら、安田さんとダニエルさんのご自身の体験に対する距離感が似ているように思いました。

安田:本人たちにしかわからないものが色々あって、原作も含めて、皆さんが反応していないところでおそらく反応していたと思います。生存証明として、ダニエルさんには実際には2回質問がきていて、一つは恋人とどこで知り合ったかという質問で、そのことから、まだ自分のことを恋人は待っていてくれていることがわかって彼はすごく喜ぶわけです。私の場合もブローカーから質問されて、家族が待っていてくれるんだとわかりましたから。そんなところに感激して読んだのは私くらいかなと。ジェームズにはそういう生存証明の質問がこなかったことが何を意味するかわかっていて、それでも他の人を励ましているということを思いながら見ていると、自分だったらそこまでやれるかなと考えました。


*フォトセッション*

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森:まだまだ聞きたいのに時間が全然足りない!  
最後に、これから映画をご覧になる方に一言お願いします。

安田:今でもシリアの内戦はずっと続いていて大変な状態になっていますので、これは終わった話ではないです。今でも起きていることだということを考えながら、観てほしいです。

報告:景山咲子



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ある人質 生還までの398日   原題:Ser du manen, Daniel
監督:ニールス・アルデン・オプレヴ( 『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』)、アナス・W・ベアテルセン
原作:プク・ダムスゴー「ISの人質 13カ月の拘束、そして生還」(光文社新書刊)
出演:エスベン・スメド、トビー・ケベル、アナス・W・ベアテルセン、ソフィー・トルプ

2019年/デンマーク・スウェーデン・ノルウェー/デンマーク語・英語・アラビア語/138分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/日本語字幕:小路真由子
配給:ハピネット
後援:デンマーク王国大使館
公式サイト:https://398-movie.jp/
★2021年2月19日よりヒューマントラストシネマ渋谷、角川シネマ有楽町にて公開




松坂桃李主演『あの頃。』公開直前イベント @2月3日フミの日

仲間たちとアイドルを熱く追いかけた「あの頃」は人生の宝物
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2月3日、映画『あの頃。』(2月19日公開)の公開直前イベントが東京・スペースFS汐留で開かれました。
2000年代初頭、「ハロー!プロジェクト」のアイドルたちに夢中になったオタク仲間と「恋愛研究会。」を結成し活動していた劔樹人の自伝的コミックエッセイ「あの頃。男子かしまし物語」を映画化したもので、イベントには原作者の劔樹人も駆けつけました。
サプライズで、モーニング娘。OGの藤本美貴が登場すると、はしゃぐ出演者たちと対照的に、緊張して固まってしまった劔さん。
出演者たちが、「こんな青春を送りたかった!」というほど熱く楽しい時がよみがえるひとときでした。
イベントの様子を、ほぼ書き起こしましたが、当日生配信されたものが youtube で見られます。ぜひご覧ください。  (報告:景山咲子)

日時:2月3日(水)13:00~13:30
会場:スペースFS汐留(港区東新橋1-1-16 汐留FSビル3F)
登壇ゲスト:松坂桃李(32)、仲野太賀(27)、コカドケンタロウ(42)、原作・劔樹人(41)
サプライズゲスト:藤本美貴(35)
MC:奥浜レイラ



◆原作者・劔樹人が劇中で松坂桃李が着た赤いジャンパーで登壇!
松坂:今日は皆さまお集りいただきありがとうございます。生配信をご覧の皆さま、こんにちは。今日は最後までよろしくお願いします。
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仲野:たくさん楽しい話がたくさんできればと思っています。どうか最後までお付き合いください。
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コカド:ロッチというお笑いコンビのコカドケンタロウといいます。お邪魔します。よろしくお願いします。
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劔:原作を書かせていただいた劔と申します。緊張しておりますが、よろしくお願いします。

MC:劔さん、今日のお衣装、もしかして松坂さんが劇中で?

劔:松坂さんが劇中で実際に着た、僕が大阪に住んでいた時に着ていた服。
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MC:一回松坂さんのところにいって戻ってきたのですね。

劔:クリーニングしていただいたので、非常にきれいになっております。

松坂:(笑)

コカド:クリーニングしなかった方が良かったんじゃないですか? 松阪さん着たのに。

劔:そしたら価値が出ちゃって、町に着て歩けなくなるじゃないですか。

◆撮影現場に足繁く通った原作者
MC: 本作、原作が劔さんのご自身の経験をもとにしたコミックエッセイ「あの頃。 男子かしまし物語」で、映画をご覧になった方から、劔さんと松坂さんがどんどん重なって見えたという意見が多いのですが、松坂さん、リアリティの追求、どのようにされたのですか?

松坂:いや~ ありがたいことに現場に劔さんが結構いらっしゃってくださって、スタッフさんと談笑している姿や、おひとりで現場を見守っている佇まいですとか、ちょっとした日常のニュアンスを垣間見ることができたのがよかったのかなと思うんですけど。ほんと、結構来てくださったので緊張しましたね。

MC::あんまり原作者の方が現場に足繁く通っているというのは聞かないですよね。

松坂:僕の中で経験がなかったので、こんなに来てくださるんだと、すごく嬉しい反面、緊張もありました。

MC:劔さん、現場の松坂さんをご覧になっていかがでしたか?

劔:いや、僕、ほんとに暇な人で、「明日も来ますか?」とみんなに言われるので、「あ~明日も来ます」という感じで。現場で、松坂さんが楽器を弾いているシーンでカメラのテストをしていてピントがぼやけた時に、昔、こんなだったと思う瞬間があって、これを話すと、皆に何言ってるんだって言われるんですけど。ほんとに思ったんですよ。その時のインパクトがあって、出来上がった映像を観たら、僕のことをいろいろ観てくださっていたんだなとわかりました。

松坂:とんでもないです。

◆コカドケンタロウの演じた役柄にお姉ちゃんが大反響
MC:ほかの恋愛研究会。の方も現場にいらっしゃっていたのですよね。

劔:おかしいですよね。大阪に住んでるのに来てるっていう。

仲野:僕の実際のモデルの方は他界されているので・・・

コカド:ほかの方はほぼ全員来られていたのですけど、僕が演じさせてもらったイトウさんだけは来られなくて。

劔:イトウさんは最近大阪で家を建てられたばかりなので忙しかった。

コカド:この間、ツイッターでメッセージいただきました。イトウさんから「遅ればせながら演じていただきありがとうございます」みたいな。
イトウさんがやってる「赤犬」というバンドのことを、二個上の大阪芸大だったお姉ちゃんがずっと好きで、名前を聞いてて、部屋で音楽かけたりしていて、イトウさんが後から入ってメインボーカルになったって存在は実は知ってたんです。


松坂&仲野:へ~ 知らなかった。なんで今まで黙ってたんですか? ひた隠しに・・・

コカド:監督とかだけには言ってた。お姉ちゃんに一番初めに連絡したの。「こんな役やることになったんやけど」って言ったら、お姉ちゃんがほかのお笑いのどんな仕事もリアクションせえへんのに、「すごいね~」って言ってきて、「赤犬のメンバーの人やるのん?」みたいな。
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松坂&仲野:知らなかった。今の今まで。

◆豪華すぎる再現映像だ!
MC: 劔さん、恋愛研究会。の皆さん、映画についてどんなお話されてますか?

劔:ロビさんだけは劇場で観るってきかなくて、まだ観てないんですけど、あとはみんな観ていて、例えば西野さんは「豪華すぎる再現映像だ」って言って喜んでました。

MC:ご本人たちから感想もらえるのは嬉しいですよね。

仲野:嬉しいですよね。冷や冷やする部分もありますよね。自分たちが冷や冷やする以上に、皆さん、現場に来られた時の存在感がすごかったじゃないですか。

松坂:本物感っていうか、本物なんですけど、物真似で歌っている後ろにご本人登場ですっていう、歌っている本人からしたら、いや~ヤバイ本物来ちゃったっていう感じ。

コカド:一般の人のはずやのに、みんな、ちょっとおかしかったですよ。西野さん、普通に控室に座ってて、皆、挨拶して、西野さんずっとそこにいて。

仲野:僕たちの控室で撮影して戻ってきたら、西野さん、まだ座ってて・・・ 

劔:皆、怪人感がすごいですよね。

「怪人か・・・」と、うなずく3人。


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◆こんな青春送ってみたかった! 楽しかった撮影現場
劔:コズミンは亡くなってるけど、弟さんが観て、実は家族の前ではすごくおとなしいお兄ちゃんだったって

「へ~」と驚く3人。

劔:こんなに傍若無人だったのかってびっくりしてました。

仲野:やりすぎたかなぁ~
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松坂:新たな一面を知れたんじゃないですか。

劔:ほんとに傍若無人だったんですよね。

MC:ほんとに元の方々個性的なのですね。どれくらいやったらいいのか再現するのが難しかったのではないですか?

仲野:難しいっていうより、普段の自分の日常から考えたら、こんな青春送ってみたかったというのもあるし、もっと伸び伸びやっていいんだっていう、本人がそれこそ怪人というかスケールが大きかったので、演じててすごく楽しかった。

松坂:過ごし方がある種憧れというか、ご本人たちが僕たちが想像する以上のリミッターを持っていたので、どれだけやってもリミッターに届かないみたいなところはありましたね。

MC:コカドさんは今回映画初めてご出演でいかがでしたか?

コカド:すごい楽しかったです。こんなに毎日現場に行くのがワクワクすることなかったですよ。簡単な言葉でいうと、青春だなと思いながらやってました。みんなでわちゃわちゃしてね。

松坂:楽しかったですね。

仲野:居心地よかったですね。

コカド:最後の方なんて、撮影の合間に太賀君とか若葉君とかギター弾いて歌ってなかった? 

仲野:歌ってたかもしれない。部屋の片隅にあったのをポロンポロンやってた。

松坂:松浦亜弥さんのこの曲のコード、めちゃくちゃカッコいいんだよと言い出したりして。

コカド:学校終わって放課後誰かの家で集まった感じでしたね。

◆フミの日にちなんで劔さんから手紙
MC:気の置けない仲間と、大人になってもこんな風にしていたいなと思わせてくれる映画でした。今日、2月3日はいつもなら節分。今年は124年ぶりに2月2日が節分でしたが、2月3日はフミという語呂合わせで絵手紙の日でもあるのですが、劔さんから皆さんにお手紙を書いてきていただきました。

松坂:すごいじゃないですか!

劔:皆さんに書かせていただいたのですが、時間の都合で代表して松坂さんの分だけ読ませていただきます。

松坂:ありがとうございます。

劔:緊張しておりますが、しばらく聞いてください。(ここで手紙を落とす)

コカド:そんな動揺します?

劔:(書いてきた手紙を読む)
松坂桃李さま。あらためましてご結婚おめでとうございます。時の経つのは早いもので映画の撮影から1年。もう公開ですね。楽しみなようで始まってしまったら、この祭りも終わってしまうようで寂しい気持ちもあります。自分の青春時代が本になり、映画になり、自分を松坂さんに演じていただくというのは、自分の人生で二度とない経験でした。むしろ何度生まれ変わってもあり得ないことではないかと思っています。そして「あの頃」も自分にとっては二度と経験できない時間です。大切な思い出ですが、少しずつ忘れているのも事実です。離れている友人とも、この人生であと何度会えるのだろうかと思うこともあります。そんなごく私的なものを映画として残していただいたということ、愛しき記憶がほかの誰かにとっても愛しい疑似体験となり、私の死後も残っていくことになるわけですから、こんな素敵なことはありません。むしろ忘れたいような恥も残っていきますが。さて、松坂さんが私を演じてくださったということですが、ニュースになった当初から、松坂桃李が劔なの?と多くの方々が外見の違いなどを話題にしていましたが、今になって私が思うのは、その外見の違いを一番気にしてなかったのは松坂さん本人だったなということです。それは松坂さんが私という人間に内面から向き合って、良いところも悪いところも大切に演じてくださったからであり、きっとそれが松坂さんの人との関わり方なんだろうと思います。素晴らしい俳優が誰かを演じるということにおいては、外見の違いこそどうでもいいことなのだと知りました。今後もお身体に気を付けて、最新作がベストな俳優さんであり続けてください。ありがとうございました。

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松坂:ありがとうございます。このパーテーションがなかったら、握手なのかハグなのか、すごくしたいくらい、すごく嬉しい気持ちです。あらためて、劔さんと出会えてよかったなと心から思っております。

劔:ここで読むとわかってなくて、書いてくるだけのつもりだったので、ものすごく緊張しています。手が震えてしまってですね・・・

◆似顔絵に歓声
MC:震えを松坂さんのハグで止めてほしかったですね。仲野さんとコカドさんにも手紙を書いてきていただいたのですが、実は手紙だけじゃないんです。

ここで、劔さんが色紙に書いた似顔絵が披露される。
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「おぉ~」「すげぇ~」「嬉しい~」「可愛い~」と歓声をあげる3人。

劔:これもですね、非常にお恥ずかしいことに、似顔絵がほんとに似ないんですよ。

MC:皆さんの似顔絵のポイントはどんなところでしょうか?

劔:松坂さんはいろんなところで描いたので、だいぶん描きなれてきました。太賀さんは、チャーミングさをどう出すか、コカドさんは、まぁ・・・

コカド:僕、描くの難しいって言われるんですよ。眼鏡かけた似顔絵なんか描いてもらったことないので、すごい嬉しい。

劔:こんなもので申し訳ありませんが・・・

仲野:めちゃめちゃ嬉しいです。

松坂:速攻、家に帰ったら飾ります。


◆モーニング娘。OG 藤本美貴登場に大興奮
MC:ここでもう一つサプライズがございます。大ヒットを祈願いたしまして、なんと、この方にお越しいただきました!

「え~ 誰か来るよ」と、ざわめく3人。

歌に乗せて、モーニング娘。OGである藤本美貴が登場♪

「わ~」「いやこれ?」「うわ~ すごい!」とはしゃぐ3人。 
脇で固まっている劔さん!

コカド:おい、コズミン!

仲野:本物だぁ~!
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藤本:嬉しい! ありがとうございます。

松坂:太賀、大丈夫? 汗。

仲野:汗、かいてきた。

MC: モーニング娘。OGの藤本美貴さんにおいでいただきましたが、お話をお伺いしたいと思います。いや~仲野さん!

仲野:まだ観てない方にはわからないかもしれないですけど、ぼくが演じるコズミンという役は、藤本美貴さん推しで、いかに藤本さんが素晴らしいか熱弁させていただきました。

藤本:ありがとうございます。

MC:藤本さんは作品ご覧になっていかがでしたか?

藤本:私たちはステージ側に立っているので、ファンの方たちが普段どんなことをしているかもちろん知らなかったですし、熱いのはわかっていましたけど、あんなに熱く人生をかけて応援してくださっていたんだなと感動しました。今は「声を出さないで」「手拍子で」というライブなんですけど、当時の映像をみると、コロナが収まったらああいう盛り上がるライブをやって、いろんな人に観にきてほしいなとあらためて思いましたね。

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MC:なぜか劔さんが担任の先生みたいなポジションですね。
(劔氏がかなり後ずさりして離れて、遠くから藤本さんを眺めています。)

3人:一番ヤバイんじゃないですか。

劔:台本になかったじゃないですか。

藤本:嬉しい。

劔:ほんとにすみませんでした。

松坂:距離大丈夫ですか? どんどん離れてってますけど・・・

劔:天国のコズミンに、ほんとにこれはお墓参り行って報告してきます。藤本さん見ると、手足がしびれるって言ってたんですよ。脳神経の方がやられちゃって。

藤本:すごい勉強していただいたのですよね。

仲野:ライブ映像もだいぶん見せてもらって。

コカド:これまで庄司智春さんの奥さまのミキティと思ってたけど、全然違う人みたい。モーニング娘。の藤本美貴さんですね。

劔:この間、ヤングタウン聴いて、あ、藤本さん、ミキティだと思って手を思わず挙げてたんですよ。
(かなりステージの前に出て、興奮している劔さん)


コカド:劔さん、ちょっと前に出過ぎかな。一応この(パーテーションの)枠に収まらないといけないですから。

MC:「ミキティ!」に実感こもりそうですね。汗、止まりました? 仲野さん?

仲野:全然止まってない。そわそわする・・・

MC:熱弁されるシーンはいかがでしたか?

藤本:すごい褒められて照れましたね。

松坂:気持ち悪かったでしょ?

藤本:いや、気持ちよかったです!(笑)

MC:ちょっと役に戻ってる感じが皆さんありますね。

仲野:天地がひっくり返った感じがしましたね。ヤバイヤバイ。

MC: 劔さんが感慨深そうな表情ですね。

劔:いや~思い出しますね。ほんとに。ちなみに今もハロープロジェクト好きなんです。この間もイベントに行ってきました。

藤本:私の知らないところまで知ってる感じですね。すごい!

コカド:初めてお会いするんですか? 劔さんは?

劔:もちろんもちろん。藤本さんの時代には握手とかもなかったので。

藤本:してなかったですね。

コカド:全然、ちゃんとみいへんやん。あのジャンパー着てるしね。

松坂:あきらかに違いますよ。映画の中の劔さんを見ているかのようですよ。

劔:今日は眼鏡かけてきてよかったなぁ。

コカド:めちゃくちゃ気持ち悪いこと言ってますよ。よく見える?

劔:はずしたら見えないんですよ。

◆皆それぞれの「あの時」があって、今がある
MC:皆さんの体温もあがったところで、最後に松坂さんに作品を代表して一言いただければと思います。
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松坂:ちょっと動揺しています。ちょっと待って。言おうと思っていたことが飛んじゃったのですけど、誰しも「あの頃」ということがあると思うんです。ハロープロジェクトに限らず、皆さんそれぞれあの頃大事にしていた時間だったり、友達や恋人やいろんな方と共有していたあの時、あの頃というのがあると思うのですけど、それが一番だったということでもなく、それがあるからこそ今っていいよね、これからもいいことがあるかもねと思えるような心の風を通してくれるような温かい作品になっています。映画『あの頃。』2月19日公開ですので、よろしくお願いします。


☆フォトセッション☆
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『あの頃。』
監督:今泉力哉
脚本:冨永昌敬
音楽:長谷川白紙
原作:劔樹人「あの頃。 男子かしまし物語」(イースト・プレス刊)
出演:松坂桃李 仲野太賀
山中崇 若葉竜也 芹澤興人 / コカドケンタロウ
大下ヒロト 木口健太 中田青渚 片山友希 / 山﨑夢羽(BEYOOOOONDS)/ 西田尚美

2020年/カラー/ヨーロピアンビスタ/5.1ch/117分
製作幹事:日活 ファントム・フィルム
配給:ファントム・フィルム
(C)2020『あの頃。』製作委員会
公式サイト:https://phantom-film.com/anokoro/
公式twitter:@eiga_anokoro
★2021年2月19日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

『ホテルニュームーン』とイランの女性について語る

アップリンク吉祥寺で、日本イラン合作映画『ホテルニュームーン』の上映後、イラン女性二人のトークが行われました。

2020年9月26日(土)16:50からの上映後

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登壇者:
ナヒード・ニクザッド(写真右:NHK Radio Japan ペルシャ語部門 アナウンサー・翻訳者)
ショーレ・ゴルパリアン(写真左:本作プロデューサー)

ショーレさんは、日本在住40年近く、ナヒードさんも20年以上。お二人のトークは、もちろん日本語で!

◆イランを映画や文化を通じて紹介してきた
ショーレ:ナヒードさんをNHKペルシャ語放送のアナウンサーと紹介しましたが、それだけにおさまらない活動をされています。

ナヒード:日本に入ってくるイランのニュースが悪いものばかりなので、政治は別にして、イランの日常生活や文化を紹介したり、イラン料理の先生などをしてきました。歌手としても活動しています。

ショーレ:1991~92年ごろ、イラン・イラク戦争が終わって、たくさんのイラン人が労働者として日本に来た時に悪い話ばかり流れて、とても悲しかったです。何かできることはないかと、映画を通じてイランを知って貰おうと、キアロスタミ監督の「友だちのうちはどこ?」などを紹介してきました。

ナヒード:映像の力は大きいですよね。

◆イランの女性は強い!
ショーレ:革命後は現実に基づいた映画が作られていますので、イランの姿を知って貰えると思いました。ナヒードさんは、この映画、イラン人としてどのように感じましたか?

ナヒード:女性3世代が描かれていて、女性中心の映画で面白いと思いました。
私も18歳と16歳の娘がいて、ヌシンさんとオーバーラップしました。私も厳しい母親かも。10時過ぎて帰ってこないと心配して電話したりします。

ショーレ:イランの若い女性と日本の若い女性の違いは?

ナヒード:映画のモナを見ていると似ていると思いました。私の世代だと違ったと思います。中学1年生の時に革命があって、そのあと8年間、大学まで戦争でした。色がない暗い時代でした。モラルポリスがいて、男性に挨拶しても注意されそうでした。大学も男性と女性と入り口が違ってすごく厳しかったです。この映画のモナは、カフェに行ったりボーイフレンドがいたり、今の日本の若者とあまり変わらないと思います。インターネットのおかげかもしれませんが、グローバル的に全部似てきたと思います。

ショーレ:日本人から見ると、イランの女性はスカーフを被って頭を隠さなければいけないとか、制約を受けているように見えるかもしれませんが、イランの女性は実はとても強いです。厳しい中でも仕事もしているし、家族を守っています。でも、未婚で妊娠してしまって、出来ちゃった結婚というのは、イランではありえません。ヌシンはフィアンセが子供ができたと聞いて逃げてしまって、彼女は一人で日本に来たというガッツのある女性です。
革命があって、女性にとってプレッシャーがバネになりました。ちょっとだけ手を放すとすごく飛びます。今のイランの女性は、革命前よりもっともっと強くなったと思います。


ナヒード:女性の権利が法律的に男性より低いけれど、なんとかしなければと頑張っています。弁護士たちも活動しています。ノーベル平和賞を受けたシーリーン・エバディさんもいます。法律がおかしいと思ったら闘います。
日本は一応男女平等と言ってるけど、日本に来ていろいろ驚きました。女性が差別されていることがありますよね。女性がお茶を出さなければいけないとか。

ショーレ:日本に来て、英語と日本語ができたので、社長秘書として雇ってもらったのですが、「おい、お茶」と言われてびっくりしました。イランではありえないです。ごみを片付けなければならなかったりしました。何度泣いたことかわかりません。
(注:私が初めてイランを旅した1978年、勤務していた会社のテヘラン事務所を訪れたら、お茶を男性が出してくれました。専任のtea boyがいるのです。私も日本の会社でお茶出しが仕事の一つだったので、うらやましく思ったものです。)
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◆母親を大事にするイラン社会
ショーレ:イランでは母親がすごく大事にされています。男性がマザコンじゃなくて、当然のこととして母親を大事にしています。

ナヒード:社会でも母親は大事にされていますね。

ショーレ:よく日本の皆さんに言われたのですが、なぜヌシンが日本に来たのか? なぜ赤ちゃんを連れて逃げたのか? など疑問があるようです。母親としての気持ちが強かったのですね。中絶は表向き認められてないけど、どこかでしようと思えばできます。でも、普通は妊娠したら大事にして、産みます。ヌシンは赤ちゃんを連れてイランに戻って、一生懸命働いて育てます。離婚して、子育てする人もいるけれど、最初から父親がいなくて育てるのは大変です。ほんとに強い母親です。
私のお母さんもとても厳しかったです。脚本を書いたナグメさんはとても有名な方ですが、日本に来た時には私の家にも泊まりましたので、よく話しました。
現実的なものを書いてほしいと、91~92年頃のイラン人が大勢来たときの話もしました。優しい社長もいれば、悪い社長もいたことも話しました。女性も少ないけれど働きに来ていたことも話しました。私のお母さんが厳しかったことも話しました。8時を1分過ぎるとすごく怒られました。


ナヒード:日本は安全だけど、11時過ぎて帰ってこないと心配で何回も電話したりして娘に怒られることもあります。

◆イランと日本、実は似ているところも多い
ショーレ:日本とイランは離れているように見えるけれど、長く日本にいると似たところがあると感じます。家族の絆や、思いやりや気兼ねするところも似ています。日本の方で、アジアのあちこち歩いて、一番日本に近いのがイランという方もいます。
合作映画を作るときには、すごく苦労があるのですが、イラン映画を日本の方が観て、ノスタルジーを感じたといわれます。


ナヒード:イランの歌をよく歌うのですが、日本の方から日本の歌謡曲や演歌に似ているといわれます。こぶしがイランの歌にもあります。
ペルシャ語も教えているのですが、英語にない言葉、例えば「お疲れ様」というのも同じです。会社で会うと、お互いに「ハステナバーシー(お疲れ様)」と言い合います。日本と同じです。NHKで英語からペルシャ語に翻訳するのですが、英語がわからないときに日本語の原文を見るとわかることがあります。

ショーレ:映画の字幕を付けるときに、英語を見ないでペルシャ語から直接訳したほうが日本語のニュアンスに近いと感じます。

ナヒード:文化的にも近くて、タアーロフ(お世辞)の文化や、微笑みも日本と似ています。

ショーレ:イラン人はおとなしい面もあります。私たちはおとなしく見えないと思いますが、声をあげないとか、社会的に似ていると思います。

◆『ホテルニュームーン』でテヘランの旅を!
ショーレ:この映画は、テヘランの町のいろいろなところで撮影しましたので、観ていただければ旅をしている気分になっていただけると思います。
永瀬正敏さんが演じた田中社長が泊まったのは、山の手の高級なホテル。テヘランには大きな山があって、山に近づいていくと空気も綺麗で、お金持ちの家や別荘があったりします。ヌシンがお金がないときに泊まったホテルは下町にあります。
ホテルニュームーンの撮影に使わせてもらったのは、テヘランの南の下町のホテル。ほんとにあのホテルのレセプションの人がそのまま演じてくれて、とても上手でした。イランではお願いすると、街角の人もちゃんと演じてくれます。


ナヒード:日本人の監督とイランに行って撮影されたときに困ったことはありますか?

ショーレ:話を始めたら長くなりますが、この映画は監督と撮影監督が日本人。永瀬正敏さんは10日くらい滞在しました。そして私も日本側とすると3人は、ほとんどすべて諦めました。でも、イランのスタッフと溶け込んですごくうまくやっていました。イラン人はとても優しいし、招き上手で、監督や撮影監督をハグしたりしていました。間に入って大変なこともありましたけれど、もう時間がありませんので、ここで終わります。
皆さん、イラン映画を応援していただいて、ありがとうございます。

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『ホテルニュームーン』公式サイト

ショーレ・ゴルパリアンさんインタビュー(by景山咲子):


★10月3日(土)12:05からの上映後には、諏訪敦彦監督と筒井武文監督(『ホテルニュームーン』)のトークが行われます。
まだ映画をご覧になっていない方、ぜひこの機会に♪



映画『ミッドウェイ』公開記念初日トークイベント

映画『ミッドウェイ』公開初日トークイベントが11日、都内・スペースFS汐留にて無観客で行われた。
登壇したのは、大日本帝国軍側の連合艦隊司令長官・山本五十六を演じた豊川悦司、 第一航空艦隊司令官・南雲忠一を演じた國村隼。第二航空戦隊司令官・山口多門を演じた浅野忠信は自宅からリモート出演して、3人はハリウッドでの撮影時を振り返りトークを繰り広げた。
さらにパトリック・ウィルソン、ローランド・エメリッヒ監督からのビデオメッセージも紹介された。
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なお、本作は第二次世界大戦の中でも歴史を左右するターニングポイントとなった激戦として知られるミッドウェイ海戦を描いた作品。『インデペンデンス・デイ』『パトリオット』などで知られるローランド・エメリッヒ監督が約20年かけて徹底的にリサーチした上で、新たに発見された日本軍側の資料をもとに製作した。キャストとしてウディ・ハレルソン、パトリック・ウィルソン、デニス・クエイド、アーロン・エッカート、豊川、國村、浅野忠信など日米の実力派俳優が集結し、山本五十六やチェスター・ニミッツをはじめとした実在の人物を演じている。

<映画『ミッドウェイ』公開記念初日トークイベント概要>
日時: 9月11日(金) 19:00~ 
会場: スペースFS汐留(東京都港区東新橋1-1-16 汐留FSビル3F)
登壇者:豊川悦司、國村隼
リモート参加者:浅野忠信
コメント動画参加:パトリック・ウィルソン、ローランド・エメリッヒ監督
MC:伊藤さとり


まず実在の人物を演じることについて、山本五十六役を演じた豊川悦司は「ほとんどの日本人が知っているビッグネームでありますし、歴史上の素晴らしい人物。お話をいただいたときにはびっくりしました。自分の中では類似点をまったく見いだせなかったので、なぜぼくにという気持ちでした」と語った。役作りについては、「偉大な大先輩たちが何人も演じていらっしゃるので、その映画を片っ端から見て、先輩方がどういう風に山本五十六というキャラクターと対峙していったのかを見られたのはラッキーだったと思います」と振り返る。

山口多聞を演じた浅野忠信は、「多聞さんのことを調べていくうちに多聞さんの魅力をいろいろ知ることができましたし、映画を見ていただくと分かるのですが、とても複雑な状況にいて、過酷な戦いを強いられる中でも最後まで冷静に生きた人なんだなと尊敬しています。インターネットを通じてリサーチできる時代になったので、インターネットを使っていろいろ調べ、多聞さんのお墓参りに行って、気持ちを高めました」と役作りの方法を明かした。

南雲忠一を演じた國村隼は、「山本五十六さんにしろ、山口多聞さんにしろ、演じられる立場として光栄だとお二人がおっしゃるのを羨ましいなと思って聞いていました。南雲さんってミッドウェイの海戦においていちばん“お前があかんやろ”と言われている人なので。南雲さんを演じる上でありがたいなということはなかったのですが、南雲さんもあのときになんであんなとんでもない判断ミスをすることになってしまったのか、そこは僕も興味をそそられ、彼がミッドウェイで実際に執った作戦行動、爆弾と魚雷の載せ替えとか、なぜあの時にあの判断を下したのかというところを糸口に僕の妄想を広げるという形でイメージしてやってみました」と語った。
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撮影現場でのエピソードについて、豊川は「海外をベースに仕事をされている日本人の俳優さんがたくさんいらっしゃることに驚きました。夢をもって、生活を懸けて厳しいフィールドで仕事をしている同業者を見たことにはすごく感銘を受けました」とし、「緊張感のあるシーンですが、浅野さんがいて國村さんがいて、言っちゃあいけないのでしょうけれど、やっていて正直、楽しかった。とても安心してできました。浅野さんとは共演するシーンが多かったので、早く國村さん来ないかなと言っていたのですが、いらっしゃった当日にホテルの目の前が有名な教会で、そこのライトアップをご覧に行かれて、その帰りにホテルでお会いして」と語ると國村が「そうそう、仕事で行っといて何しとるねんって感じでしたよね」と引き取った。

浅野は「カナダで撮影して、日本とは全然違う環境だったのですが、共演の方々を含めて新鮮な気持ちでしたし、監督がとても穏やかな方だったので、現場は和やかに進みました」とし、豊川悦司との共演について尋ねられると「昔から共演させていただいているので心強かったですし、先輩がきちんと先輩の役を演じてくださるのはありがたかったですね。僕も楽しかったです」と豊川を立てた。

國村は「3人が一緒だったのは1シーンだけでしたが、撮影現場にいるとハリウッド映画を撮っている気がせず、日本で別の映画を撮っているような気がしました」と懐かしんだ。
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日本との違いについて尋ねられると、豊川は「月並みですがスケール感、スタジオ1つ取っても大きいですし、働いているクルーの数も多い。僕らは1つ1つトレーラーが与えられて、それが控室になっている。日本ではそれだけのスペースがないので、そういうことはできません。全体を作ることはできませんが、空母であったり、戦艦であったり、ブリッジであったり、甲板の一部であったりは作ってありましたし、それだけでもボーリングができるんじゃないかと思うくらいスペースがありました。しかもローランド監督がその場で背景をはめ込んだ映像を見せてくれたので、その世界観にすんなり溶け込めたのはありがたかったです」。

浅野は「早い段階で、戦艦の甲板でみなさんとお話をする重要なシーンを演じたのですが、ローランド監督は力が入っていましたし、僕も力を入れていましたから、疑似的にその時間を経験できた感じがありました。緊張感も高まっていいシーンが撮れたと思います。船の中のシーンもいくつかありましたが、内部のディティールにもこだわっていらっしゃいました」。

國村は「いろいろな作品で特殊効果の機材を見てきましたが、今回、すごいなという機材に出会いました。主人公が急降下して爆弾を落とし、それが艦のすぐ脇に着弾するというシーンを撮ったのですが、直径が5~60㎝はあるバズーカ砲みたいな筒が3~4本立っていて、水柱を打ち上げたんです。高さでいえば10mくらいドーンと上がって、爆弾が着弾してできる水柱を再現する特殊効果の道具だったんです。監督もそのシーンの撮影はかなりテンションが上がっていて、『これ何テイクでできるかい、本来なら1テイクでいきたいんだけど』とおっしゃり、日本でもよくある“一発で撮らなきゃ”みたいな緊張感がありましたね。ハリウッド映画で珍しいことです。そして僕が甲板に行くと横からドーンと水柱が上がってその水柱を被るのですが、それが痛いこと、痛いこと。びっくりしました。あそこはCGじゃないんです」。
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ここで、いったん浅野が退室し、アメリカ海軍の分析官、エドウィン・レイトン少佐役を演じたパトリック・ウィルソンからのビデオメッセージがスクリーンに映し出された。

パトリックは日本語で「こんにちは」と挨拶をし、来日できなかったことを残念だと話した上で「この映画は日米両方の視点を大事にしている作品だ。アメリカと日本の海軍を丁寧に描き、これまでにない戦争映画が完成した。ぜひその点に着目してほしい。この映画で僕が最も心を動かされたシーンの1つが日本軍を描いたシーンだった。日本人俳優の活躍は本当に素晴らしかったと思う。悦司の英語は見事だが、僕の日本語は全然ダメだ。ぜひ大目に見てほしい。短い期間だけれど日本語の勉強は楽しかった。いろいろ教えてもらったよ」と語り、最後も日本語で「ありがとう」と締めた。
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続いて、ローランド監督からのビデオメッセージがスクリーンに投影された。モントリオールで新作を作っているローランド監督も「東京にはぜひ行きたかった」と来日できなかったことを残念がり、「この映画を撮る時、僕が重要視したのは日本軍を単なる“敵”ではなく“人間”として描くことだった。戦争映画で人々を描くときにただの敵という描写はよくない。彼らは任務を遂行する人々だ。ミッドウェイ海戦について学び、非常に感銘を受けたことがあるそれは日本人の気質だ。特に日本海軍の人々というのは実に高潔な人々の集まりだった。これは大事なことだから、本当は直接お話したかった。ビデオ参加は想定外だったよ」と語った。そして、配役について、「この作品では日本人俳優が不可欠だ。キャスティングはあちこち探し回った。そしてたくさんの日本映画を見ていたら、豊川悦司という俳優が目に留まった。彼の起用については驚いた人も多かった。彼は山本五十六を演じているが、素顔の彼に軍人の雰囲気はない。だが、さっき説明したとおり、僕は人物の描写にこだわりがあった。悦司にはとても知的な雰囲気があり、高貴さを感じさせる俳優だから、山本五十六役にぴったりだ。本当に素晴らしい仕事をしてくれたよ。浅野忠信という俳優はアメリカ映画で見て知っていた。彼の起用は早くから決めていた。國村隼という俳優に関しても同様で何の迷いもなく決めていた。彼も自分の役を完璧に演じてくれたね。だからこそ、僕が楽しみにしているのが日本の人たちの反応なんだ。とにかく、この作品はアメリカを初めとする世界の観客向けに漫然と撮った映画じゃない。アメリカと日本の観客が対象だ。目指したのは両軍に対する敬意を表することだ。ぜひ、この作品を楽しんでほしい。僕はこの作品をどうしても撮りたくて、長年、努力を重ねてきた。実は20年前から構想を練っていたんだ。やっと公開になって本当にうれしい。楽しんでください」と語った。
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このメッセージを受け、ハワイのプレミアに参加した豊川が監督、脚本家、プロデューサー、アメリカ側のキャストと話をしたときにみんなが日本の観客はこの映画をどういう風に見るかを気にしていたと語った。そして、ミッドウェイ海戦を題材にする以上、日本軍側をどうセンシティブに描くのかということは彼らのとても大きなチャレンジだったとし、「できあがった映画を見ても、彼らのチャレンジは成功したんじゃないかなと思います」と話した。
そして「この3人の中でいちばん英語ができないんで、監督の演出も『今、何て言っていたんだろう?』と聞いたりしていたんで、このお二人には本当に助けていただきました」と恥ずかしそうに語った。
また國村は「余談なんですが…」と断りながら、監督と自分が1955年11月生まれで同じ歳であることを明かし、当時はまだ戦争の影が色濃く残っている時代だったこと、監督がドイツ、自分が日本で日独伊三国同盟の負け組3国の2国の人間がミッドウェイ海戦をの映画を一緒に作ったことに不思議な縁を感じているといい、「撮影しているときに分かっていたらもっと話ができたのに」と残念がった。

人生のターニングポイントを聞かれ、豊川は大学で新歓の時期に演劇部に誘ってもらったことが役者を始めるきっかけになったといい、「演劇部に入らない?とキレイなお姉さんに誘われて、ふらふら部室について行き、そのお姉さん目当てに部室に通っているうちに芝居が好きになった」と話した。
浅野も中学生のときに役者を始めたことを挙げ、舞台出身の國村は映画というメディアに出会ったこととし、「映画はそもそもグローバル。どこの国で誰が作ろうが、できあがった作品はそのまま世界中の人が見るし、見られる。こういうメディアは他にない。このメディアで何ができるのかという興味がすごく強くなった」と語った。

そして、戦後75年の節目に、本作をどのように観てほしいかという質問に対して、國村は「僕ら世代が最後かもしれない。両親は戦争の渦中にいましたから、その話を聞いたり、両親を通して何となく感じたり。でもだんだん世代交代が続いて、戦争の記憶は史実の中のことになっている気がします。このミッドウェイ海戦を通して、かつて日本が起こした戦争という過ちをちゃんと記憶として風化させないように、この作品を見てくださった人に戦争のことを知ってもらえたらなと思います」と語った。
浅野は自分がクウォーターであることを明かし、「戦争はいけないことですが、それがあったから祖父母が出会い、自分が生まれた。その自分がこういう映画に出演する。不思議なことだなと思います。世界中の人が力を合わせて、映画を作れるということに感謝したい。どうか作品を堪能してください」と繋げた。
最後に、豊川は「楽しさも悲しさも、痛さや辛さ、笑うこと、泣くこと、いろんな感情を映画から学びました。考えてみたら役者をやる前、子どもの頃からいろんな映画やドラマの中でいろんなことを学んできました。楽しみながら学べるのは映画の本当に素晴らしいところ。この『ミッドウェイ』を観て、何かを感じたり、楽しんでいただけると素晴らしいものになると思います」と語り、トークイベントは幕を閉じた。

『ミッドウェイ』
監督・製作:ローランド・エメリッヒ 
脚本:ウェス・トゥーク 
出演:エド・スクライン、パトリック・ウィルソン、ルーク・エヴァンス、アーロン・エッカート、豊川悦司、浅野忠信、國村隼、マンディ・ムーア、デニス・クエイド、ウディ・ハレルソン
2019年/アメリカ/カラー/138分
配給:キノフィルムズ/木下グループ
Midway ©2019 Midway Island Productions, LLC All Rights Reserved.
公式サイト:https://midway-movie.jp/
TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開中

映画とゲームの融合!?「DEATH COME TRUE」

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左から森崎ウィン、栗山千明、本郷奏多、梶裕貴、山本千尋

2月6日(木)新宿バルト9にて実写ムービーゲーム「DEATH COME TRUE」プレス発表会が開催されました。 
まず制作側の梅田 慎介氏(イザナギゲームズCEO)、安藤隼人氏(ムービー・ディレクター)、小高 和剛氏(ディレクター/シナリオライター)。続いて映画のキャスト、本郷奏多、栗山千明、森崎ウィン、梶裕貴、山本千尋が登壇。ツイッターのお知らせをRTした中から抽選で招待されたファン70名の歓声があがりました。 
スクリーンで予告編を紹介、「インタラクティブコンテンツ」というジャンルだそうです。プラットホームも使用可能言語も多数。
映画のストーリー中、主人公が選択しなければならない場面がたびたび出てきます。その選択次第でゲームがどちらかに進み、何通りもの組み合わせが生まれます。映画を観ているような感覚で、ふだんゲームをやらない人に体験してもらいたい、と映画と同じ設定の格安価格です。これは買って試してみたいです。
6月の発売に向けて準備中のため、スタッフ・キャストたちもネタバレを避けなければならず、Q&Aに苦戦していました。(白)

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梅田 慎介氏、安藤隼人氏、小高 和剛氏

≪DEATH COME TRUE≫
舞台は、とあるホテル。
主人公、カラキマコト(本郷奏多)は連続殺人事件の犯人として指名手配されている。
しかし男には一切の記憶がない。
そんな状況の中、男には死ぬと『タイムリープ』して過去に戻る不思議な能力がある。
犯人として追われながら、男は誰を信じて、誰を疑う?
そして、自分自身の本当の正体とは?
選択と死を繰り返しながら、男は真実を目指す。

■CAST
本郷奏多:カラキ マコト役 
栗山千明:サチムラ アカネ役 
森崎ウィン:クジ ノゾム役 
梶裕貴:ホテルのフロント役 
山本千尋:クルシマ ネネ役 

■STAFF
ゲームディレクター・シナリオ:小高和剛
プロデューサー:梅田慎介
クリエイティブディレクター:鎌田俊輔
製作:イザナギゲームズ
リリース予定:2020年6月 予定価格1900円 
(C)IZANAGIGAMES, Inc. All rights reserved.
■『Death Come True』カウントダウンサイト:https://deathcometrue.com/
■『Death Come True』公式Twitter:https://twitter.com/DeathComeTrue