映画『居眠り磐音』 “大入り”御礼舞台挨拶レポート

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『居眠り磐音』を見るなら女性はメイクポーチが必須
連れの男性はメイク直しを待つ心の余裕を持ってほしいと
木村文乃がアドバイス


松坂桃李が“時代劇初主演”を務めた『居眠り磐音』が5月29日(水)に新宿ピカデリーで“大入り”御礼舞台挨拶を行った。登壇したのは主人公の磐音を演じた松坂桃李、磐音が江戸で住む長屋の大家の娘・おこんを演じた木村文乃、本木克英監督の3人。松坂の紺のスーツに合わせたかのように、木村は青いノースリーブのワンピースで登場。和服とは違った美しさを披露した。監督はシンプルな黒のスーツだった。
なお、舞台挨拶を前に、スクリーンの入口で松坂と監督がサプライズで観客を出迎え、大入り袋を直接手渡した。観客のほとんどが女性。松坂が「ありがとうございます」とはにかむような笑顔で感謝の言葉を口にしながら手渡そうとすると、驚きのあまり、立ち止まる、後ずさりする、うれしさのあまり動かなくなる、「応援しています」と話しかけるなど反応はさまざま。しかし、誰もがうれしそうだった。ちなみに監督も手渡すはずだったが、手前に松坂が立ったため、みなが松坂から受け取り、監督は補充係と化していた。しかし、穏やかな顔で横に立ち、監督の人柄の良さがにじみ出ていた。
(舞台挨拶詳細は作品情報の後に)

<映画『居眠り磐音』 “大入り”御礼舞台挨拶>
日程: 5月 29 日(水)
場所:新宿ピカデリー スクリーン1 (東京都新宿区新宿3-15-15 )
舞台挨拶登壇者:松坂桃李、木村文乃、本木克英監督

『居眠り磐音』
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<STORY>
友を斬り、愛する人を失った。 男は、哀しみを知る剣で、悪を斬る。
主人公・坂崎磐音(松坂桃李)は、故郷・豊後関前藩で起きた、ある哀しい事件により、2人の幼馴染を失い、祝言を間近に控えた許嫁の 奈緒(芳根京子)を残して脱藩。すべてを失い、浪人の身となった。江戸で長屋暮らしを始めた磐音は、長屋
の大家・金兵衛(中村梅雀)の紹介もあり、昼間はうなぎ屋、夜は両替屋・今津屋の用心棒として 働き始める。春風のように穏やかで、誰に対しても礼節を重んじる優しい人柄に加え、剣も立つ磐音は次第に周囲から信頼され、金兵衛の娘・おこん(木村文乃)からも好意を持たれるように。そんな折、幕府が流通させた新貨幣をめぐる陰謀に巻き込まれ、磐音は江戸で出会った大切な人たちを守るため、哀しみを胸に悪に立ち向かう。

出演:松坂桃李、 木村文乃 、芳根京子、 柄本佑、 杉野遥亮、 佐々木蔵之介、 奥田瑛二、 陣内孝則、 石丸謙二郎、 財前直見、 西村まさ彦、谷原章介 、中村梅雀、 柄本明 ほか
監督:本木克英
原作:佐伯泰英「居眠り磐音 決定版」(文春文庫刊)
脚本:藤本有紀
音楽:髙見優
主題歌:「LOVED」MISIA(アリオラジャパン)
製作:「居眠り磐音」製作委員会
配給:松竹
©2019映画「居眠り磐音」製作委員会


松坂が忙しさのあまり日曜日と勘違い
舞台挨拶は松坂がうっかり日曜日と勘違いし、連ドラの撮影などで忙しく、曜日の感覚がなくなっていることを恥ずかしそうに告白することからスタート。「公開してしばらく経ってから、またこうして来ていただけてうれしいです」
続いて、木村はまた舞台挨拶ができたことに感謝の言葉を述べた後、「居眠り磐音をたくさん愛して、みなさんの心に留め置いて、いえ、留め置かなくても広めていただいても大丈夫なんですが(笑)、これからも好きになってください」
最後に本木監督は「大入り袋配布のときに8回見たといっていた人がいた」と喜びを語った後、「見ていただいた方の話を聞くと居眠り磐音が心に残る作品になったのではないかと感じています」と挨拶した。

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ひとりひとりの目を見て感謝の言葉を言えるのは貴重な機会

大入り袋のサプライズ配布の話になると、松坂は11回見たと言っていた人がいたことに驚き、「僕らより見ている。僕らよりセリフが言えるんじゃない?」というと、監督も「私よりディティールに詳しいんじゃない?」と続けた。そして松坂が「直接、ひとりひとりの目を見て感謝の言葉を言えるのは貴重な機会だなと思いました」と答えると、本木監督が「みなさんの目が松坂さんを見て、驚きとともに喜びでキラキラと輝いていましたね。いいものだなと思いながら、横で見ていました(笑)」と重ねた。

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磐音は愛されるニューヒーロー

公開から2週間ほどが経過し、総動員数が24万人を超え、31名の著名人からコメントが届いていると司会が伝えると、はるな愛のコメントがスクリーンいっぱいに映し出された。

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そこには「 愛する人、家族、友達に対してこんなにまっすぐに向き合ったことがあるでしょうか? 人の思いが重すぎるほど見えてくる愛を教えてくれた映画でした。殺陣のスピード感、景色の綺麗さ、桃李くんのカッコ良さ、この作品は時代劇を好きになっていく、いいきっかけになると思います」と書かれていた。それに対して、松坂は「本当にありがたいですね。これだけ影響力のある方にこうして発信していただけるのは、 より時代劇を知るきっかけにもなるのでうれしいです」とコメントすると木村が「公式なものでは苗字で呼ぶのがスタンダードなのかなと思いますが、桃李くんといっているあたり、はるなさんの重すぎる愛を感じました(笑)。それくらい愛されるニューヒーローなんだなと思いました」と続けた。本木監督は「最近、時代劇は敷居が高いと敬遠されがちだったが、磐音をきっかけに、時代劇の美しさや深い感情の表現を感じてもらえるとうれしい。はるな愛さんは演出意図を分かっていただけたのを感じます」とコメントに対する喜びを表現した。

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感想コメントを聞き、「監督の演出意図がしっかり伝わった」と松坂

続いて、北斗晶のコメント「昔から、私が思う本当に強くて優しい男は【無口で孤独】。正に坂崎磐音は、私が思う本当に強い男そのものでした。 時代劇の映画は数々観てきましたが、この時代ならではの、こんなに切なくて淋しくて…どうしたらいいんだろう? と考えさせられる映画は初めてでした。そして衝撃過ぎる結末とそれでも諦めない人を愛する心に号泣でした」が映し出され、女性を中心に涙を流した人が多かったようだと司会が一般の人の似たような感想を読み上げた。それに対して松坂が「監督の演出で意図したものがしっかり伝わっていた」と反応すると、本木監督は「2人(松坂や木村)が磐音とおこんを演じてくれたから」と答えたが、木村が松坂との間を広げて「本当はここにもう一方いて、私は横からじーっと見つめているだけでしたからね」と自虐的に笑いを誘った。

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時代劇を撮ってきた先輩たちから「いいじゃん、松坂」と言われた監督

松坂は司会に女性からの反応を聞かれ、ちょっと戸惑いながらも、予告編が公開されたときに磐音が自分のことを“某(それがし)”と言っていたことをドラマの撮影の現場で照明部の男性からいじられていたことを告白。女性からの反応を問われていたが、さらりと男性との話にすり替えた松坂。その照明部の男性から「某って言ってたね」と言われたと、この質問を締めた。
木村は女性として感じることを問われ、「女性に観ていただきたい映画だなと思います。 ただ、女性は泣いてしまうので、カップル、ご夫婦で行かれたときはメイクポーチが必須。男性には化粧直しを待っている心の広さと余裕を持っていただいたら、その後のご飯がもっと楽しくなる」と男性へのアドバイスに繋げた。
監督は「時代劇を撮ってきた先輩方から、よくここまでちゃんとした時代劇にしてくれたとお褒めいただいた。『いいじゃん、松坂』と言われました」

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好きな気持ちを原動力に変える!

特別企画として「お仕事相談コーナー」が開かれ、会場からの仕事上の悩みに登壇者が応えた 。最初は松坂桃李ファンの女性から、「桃李さんがステキすぎて、磐音さまがステキすぎて、日中仕事に集中できないのですが、どうしたらいいですか」と苦しい胸の内の告白があると、松坂が「僕も撮影のときに、好きなアニメや週刊ジャンプについて考えてしまうことが確かにあります(笑) 。これが終わったらアニメを見る、これが終わったらコンビニに行ってジャンプを買おうとその気持ちを原動力に変えると、目の前の仕事に対して集中して、あっという間に時が過ぎると思います」と答えた。

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初めての環境に馴染むには名前を呼ぶことが大事

続いて、4月から働き始めた新社会人が「みなさんは新しい環境にはすぐに馴染めますか」と質問をした。それに対して、木村が「初めての環境は大変ですよね」と相槌のようなコメントをすると、 松坂が「我々は派遣みたいなものですから」と言った後、「スタッフさん同士が何と呼びあっているかをさり気なく聞いたりして、その名前で呼んでみたり、スタッフさんが会話で何かで盛り上がっていたら、自分もちょっと入ってみたりする。仕事に向き合っていれば心配なくスムーズに時間が経てば馴染んでいるじゃないでしょうか」。木村も松坂の答えに賛同し、「名前って魔法がありますよね。 積極的に名前を呼ぶと絆は強くなる」と答えると、質問者が「名前を早く覚えます」と返事をした。
ここで、松坂たちはいったん降壇し、大きな大入り袋を持って会場中央に再登場。フォトセッションをした後に、松坂が「本日はみなさん、ありがとうございました。こうやってもう一度舞台挨拶ができるということはみなさまの応援のおかげだと思っております。これだけ多くの方に支えられているんだなと改めて実感しております。もっともっと時代劇が多くの方に見てもらえるようにこれからも自分自身も精進していこうと思っておりますので、ぜひともこの『居眠り磐音』応援のほどよろしくお願いいたします」と締めて、大盛況のうちに幕を下ろした。
(取材:白石映子・堀木三紀、文:堀木三紀)

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